ステキナイト 20230321
■cafelon×ELEKIBASS「ステキナイト」2023年3月21日(火・祝)
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■追加公演「ステキ追加ナイト」
翌日は、声がひどい酒やけ。ステキナイトの打ち上げは深夜まで続きました。7thFLOORの閉店時間はとっくに過ぎていたと思うけど、TKCの粋な計らいで。撤収するとき、ヒカルさんの機材運びを手伝いしてる最中に、僕は誤って7thFLOORの入口受付にある検温/消毒マシーンを倒してしまい、床には消毒液が散乱。幸いにも、何か割れたりはしなかったけど、でも何か色々と部品が外れてしまい、なんとか元の形に戻りはしたけど、その後、あのマシーンは大丈夫なのか?コロナがやっと落ち着いてきて、ようやくマスク着脱が自己判断になった矢先に。あのマシーンの様子を伺いに、近々また7thに行ってみようかと。この日を忘れないよう、ここに忘備録として。
当日は会場に朝10時入り。僕は5分前くらいに到着しましたが、カフェロンのGt石崎ヒカルさんが既にステージ上で機材セッティング中でした。あのORANGEアンプが、ステージ上にセッティングされていました。その後しばらくして、Vo/Keyの渡辺シュンスケさんが颯爽と登場!シュンスケさんとヒカルさん、この二人が同じ場所にいる!ついに、cafelon×ELEKIBASS 久しぶりの「ステキナイト」の当日がやってきた、ついにこの日が現実になった、それを実感した瞬間でした。
シュンスケさんとは、Elekibassのイベントにゲスト参加してもらったり、シュローダーヘッズのライブを観に行ったりなどで、これまでも時々会うことはありましたが、ヒカルさんと会うのは、前回のステキナイト以来になります。一体何年ぶりだろう?最後に会ったのが覚えてない。尊敬する、憧れのギタリストと会うのはとても緊張します。この日が来るまで、ワクワクドキドキしていました。ステージ上にいるヒカルさんの存在を認識した後、声はかけられず、なので、少し間をおいて、声をかけました。ヒカルさんも返してくれる。ヒカルさん、当時と全然変わってなかったこともあり、会って数秒で当時に戻ったような気分になりました。ヒカルさんのエフェクターボードは、当時より巨大化したような。まるでエフェクターの要塞のよう。この強烈な存在感のエフェクターボードも、そう、これこれ!と、すぐに僕を当時に戻してくれました。
cafelonのリハが始まる。サポートベースは玉木さん、ドラムは番長。赤坊主とモヒカン。ついに、cafelonのリハが始まった!待ちに待ってたcafelonが今、目の前で演奏してる!シュンスケさんとヒカルさんが一緒に演奏してる!なんと新曲まで!
気が付けば、見入っていました。聴き入っていました。リハなのに、曲が終わったら、思わず拍手しそうになるのを思いとどまりました。ヒカルさんのギターは、当時よりエグい音になっていて、圧倒されました。「コーヒー」のアウトロ。FUZZのような音が何かと混ざって爆発している感じ。あの印象的なフリューゲルホルンのフレーズは、ヒカルさんが代わりに弾いてる曲もありましたが、僕の頭の中で勝手に流れていました。たぶん、他のみんなもそうだと思います。cafelonのリハーサル最後に、アンコールで共演する曲「ステキナイト」を合わせました。ギターソロ部分は、前半がヒカルさん、後半が僕。
cafelonが(たぶん)練習用にと、僕らに送ってきてくれたステキナイトのリハ音源がありました。シュンスケさんの声はガラガラに枯れていて、喉から絞りだすように声を出していて、歌いまわしも音源とおりじゃなく、もしや喉が?と思いましたが、でもこのリハ音源、とても好きでした。本番でシュンスケさん本人も言っていましたが、あのしわがれ声のトム・ウェイツがステキナイトを歌っているようでした。ヒカルさんのギターソロの入り方、入るときのフレーズ、音、なんともカッコいい。こんなヒカルさんのソロの後に、僕は何を弾けばいいんだろう?とプレッシャーでしたがでも楽しみで、このリハ音源を毎晩聴きながら練習していましたが、グッとこみ上げてくるものがある音源でした。永久保存音源です。
次はElekibassのリハーサル。cafelonが僕らのリハを客席から見てくれていましたが、久しぶりにElekibassを見るcafelon。どう思っているのか、どんな顔で僕らを見ているのか?と思うと、僕は客席の方を向いて演奏できませんでした。不安ではなく、緊張で。なので、個人的にどこかフワフワとした感じでリハーサルを終えました。
12時30分に本番スタート。最初はElekibass。なんとこの日はソールドアウトになったので、満員のお客さん。僕らはいつものように会場後ろから練り歩き。満員のお客さんの合間をすり抜けて、ステージに上がりました。ステージから見た客席は、満員のお客さん。照明の影響もあるのか、とてもキラキラした光景でした。1曲目「Tiger」から始まり、2曲目のDon't stop~で既に楽しくなっていました。「ケセラセラ」のイントロは、みんなでガツーン!とやれたような気がして、とても爽快。次の曲はいよいよ、シュンスケさんがゲスト参加してくれる曲「Wouldn't It Be Nice Day」。その次の曲は、ヒカルさんがゲスト参加してくれる曲「halleluiah」。シュンスケさんとヒカルさんと僕らElekibassが、ついに同じステージ上に!このメンバーが揃ったこの瞬間は、やはり格別でした。特別な瞬間、時間でした。
「halleluiah」のヒカルさんは、リハでは(もしやあえて?)弾かなかったことを、曲冒頭からいろいろとやってきたので、「おっ!ヒカルさんやってきたな!」と、僕は思わすテンションが上がります。アウトロ部分で、ヒカルさんと僕でギターソロの掛け合いをやることになっていたのですが、僕はステキナイトの前日に、なんとなくビートルズの「アビーロード」を聴いていて、B面のゴールデンスランバーみたいな感じでヒカルさんとギターソロをやれたらいいなと密かに思っていました。そしたら当日、ヒカルさんはアビーロードのTシャツを着ていました(!)。まさかのシンクロに、「僕、昨日これ聴いてました!」という会話もしました。なので、個人的にですが、ゴールデンスランバーみたいな感じのギターソロの掛け合いを、ヒカルさんと楽しめたと思います。お互いのギターをピックでガチャガチャやったりもしましたが、ヒカルさんとのこんなふざけあいは、そういや以前のステキナイトでもやってたなと思いだして、嬉しくなりました。
halleluiahが終わり、cafelonの二人を見送った後の曲は、かなり久しぶりの曲「パレード」。この曲を久しぶりにやるきっかけをくれたcafelon Loversの方がいるんですが、その彼女がこの曲のリクエストをくれたのは、ステキナイトが決まる前でした。シュンスケさんの、シュローダーヘッズのライブイベントの日でした。もし、またステキナイトが実現したら、この曲やれたらいいねみたいな話をしたと思います。まさか実現するとは。不思議なご縁です。
Elekibassのライブが終わり、楽器を片付け、客席へと急ぎました。ライブ前に我慢していた缶ビールをカウンターで買って、グッと一口飲んで、cafelonのライブが始まるのをドキドキと待ちました。ライブ前に流れたあの変な(いい意味)SEがいい。なんだろう、あのSE。気になる。1曲目は「Continue?」だったかな?ついにcafelonのライブが始まりました。僕の隣には、荒川さんと突如観に来てくれたLOVERSな友人と、久しぶりに会った行天さん。楽しい再開。一瞬で当時に戻る。イントロを聴いただけで心が躍る。「チャーリー」は、「久しぶりの休日に…」「土砂降りの休日に…」の部分で、軽く縦ジャンプしてしまう。体が覚えているみたい。チャーリーの、あの摩訶不思議なギターフレーズ。ワウペダルを使っているのだろうか。ヒカルさんが摩訶不思議なギターを弾くたびに、僕は思いっきり背伸びして、ヒカルさんの手元をチェックする。なんと、新曲が2曲。1曲目は、ヒカルさんが作曲、シュンスケさんが作詞。サビ部分の、「ダダッ、ダダッ、ダダッ、ダダッ!」で押し通す、あの迫りくる感じ。とてもグッとくる。なんて青さなんだ!と思う。次の新曲は、とてもcafelonな曲。フリューゲルホルンが聞こえてくるような、あの流れる歌うようなベースラインが聞こえてくるような。そんなcafelon新曲のように感じました。
そうこうしているうちに、アンコールに。ステージに上がり、cafelonとElekibassの共演曲の「ステキナイト」を。
photo:Haruka Koiso
昼公演が終わり、夜公演の「ステキ追加ナイト」の準備のため、6階→7階へ渋谷7thFloorへ移動。機材を運び入れて、リハまで時間が出来たので、ようやく、ヒカルさんと話せるタイミングが来た。いろんなことを話しました。まず聞きたかったのは、「久しぶりに観たElekibass、どうでした?」ってことでしたが、恐る恐るではないけど、若干遠回しに。ヒカルさんからはとても嬉しい返事を聞けて、とても嬉しかったです。ちょっとホッとした感。その後は、最近聴いて良かったミュージシャンとか、トーキングヘッズやビートルズやビーチボーイズの映画とか、好きなギタリストの話とか、好きなギタリストは誰か?TOP3あるいはTOP5は?あとはcafelonのあの曲の、あのギターフレーズ、エフェクターは何を使ってるんですか?とか。ヒカルさんの音楽プロデューサー仕事の話とか、cafelonをシュンスケさんと二人で再びやるに至ったときの葛藤や、バンド「cafelon」への想いとかも、聞かせてもらいました。こんなにじっくり話したのって、過去にあったかな?時間にすれば十数分でしたが、僕は若干緊張しながら過ごした、とても楽しい時間でした。
夜公演の「ステキ追加ナイト」が始まる。Elekibassのライブは最高でした。僕らが今できることを(cafelonに)全力で見せることが出来た、(cafelonに)見てもらうことができた、そんなライブだったと(個人的に)思います。cafelonのライブが始まる。なんか、cafelonとツアーしてるような感覚で楽しい。「コーヒー」のイントロのあの摩訶不思議なギターフレーズは、リハ前にヒカルさんと話していた、ビートルズのレボリューションの、ミキサー卓にギター直結のファズ音のよう。アコースティックセットでこんな風にあれを弾けるなんてカッコいいな、と思いながら聴いてました。「凹凸バイ」のギターソロもすごかった。ヒカルギターの真骨頂のひとつでした。「凡人」では、サビで一緒に首を傾げました。夜公演の新曲2曲もよかった。新アルバムの発売が楽しみでなりません。ビールを飲みながら、ただただ、cafelonのライブを楽しみました。
夜公演を観に来てくれたSmooth Aceの重住さんが、アンコール曲の「ステキナイト」を撮ってくれていて、その動画がとても良くて、みんな楽しそうで、何度も繰り返し見ています。これを書く前にまずその動画を観て気分を上げて、グラスにお酒を注いで、cafelonのアルバムを部屋でリピートで流しながらこれを書いているので、今は3/25の夕方ですが、僕の中ではステキナイトがまだ終わってない気分です。
ステキナイトはたしかcafelonが命名したイベント名だと思いますが、「ステキな夜」「素敵な糸」という意味があります。この日は、コロナぶり、数年ぶり、十数年ぶりに会った友人/知人がたくさん来てくれていて、ゆっくり話すことはできませんでしたが、ずっと会っていなくても、数分だけでも会えたことが、とても貴重に感じた日でした。日比谷野音でも、渋谷ネストでも、7thFLOORでも、どこでも、またステキナイトができれば最高です。
シュンスケさんとヒカルさん、cafelonからは、プロミュージシャンとしての圧倒的な凄さと、楽器から出る音がこんなにも(僕とは)違うのかという絶望的な衝撃と、あとは何より、この人達はどんだけ音楽が好きなんだろう、どんだけ音楽を(バンドを、共演を)楽しんでるんだろうという姿に、リスペクトと刺激を受けています。cafelonと共演できるのは、当日が来るまでの日々と実際の当日は、とてもハッピーな日々でした。秀演後の7thFLOORで打ち上げ。楽しかったなー、よく飲んだ。誰と何を話したか全然覚えていないけど、吉田くんが宇都宮から駆けつけて来てくれて、テキーラかアブサンのショットをみんなに振る舞ってくれて、あれで喉がやられたと思うステキナイトでした。
ベース玉木さんと、ドラム番長が、楽しそうにコーラスしている姿がとてもステキナイトでした。ライブ中は、思わずチラチラと二人を見てしまう。番長とは去年の八王子ライブで一緒でしたが、玉木さんと共演するのは初めて。ステキナイトのリハ音源で、シュンスケさんの声がガラガラなのに、誰かがちゃんとしっかりコーラスをしていたのですが、あれは玉木さん?番長?フリューゲルホルンもそうですが、コーラスも、cafelonの真骨頂。
あ、そういえば、「メランコリー」やったっけな?次回の楽しみに。
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