“ELEKIBASS x 徳永憲”
“ELEKIBASS x 徳永憲” 2022年05月03日
https://www.facebook.com/events/1048385152381554/
ライブ後、余韻を引きづりつつ、若干千鳥足で帰宅。そういえば、ライブ後の打ち上げに参加したのは久しぶり。コロナ前ぶりかも。ライブの後はビール、最高だった。これは今日を忘れないようにメモとして。
帰宅して「今バリアしてたもん」を再生する。グラスにお酒を注いだ。今日は飲み過ぎか。徳永憲との共演が決まって約1ヵ月。徳永さんの曲を3曲共演することに。「メザセ!メザセ!」「思いつめちゃいけない」「信じるに値しない男」の3曲。
それからは寝ても覚めても徳永憲となり、どっぷり浸かった1か月でした。今まで生きてきた中で、押さえたことがないコード。まるで細い糸の上を、つま先立ちで歩かないといけないような、繊細なコーラス音(僕個人意見です)。これは僕には無理だなと毎日思いながら、でもこんな機会はもう無いので、徳永さんとの共演に、自分なりに寄り添ってみる日々。日に日に、自分なりに弾けるようになるが(そんな気になるが)、あんな繊細なコーラスとか、音を外したら台無しだな、とか思いながら、でも、徳永さんの曲を練習するのは楽しかった。2019年の、あのThe apples in Stereoと共演した時と同じ気持ち。まさか一緒にできるなんて、という気持ち。「信じるに値しない男」のサビのアルペジオギターは、結局、耳コピできなかった。あとは野となれ山となれ、共演できる時間を楽しむだけ。
そしてついに、ライブ当日が来た。その前に、徳永作品を(僕が持っている分を)全作品、聴き返した。そしたらとても楽しくなり、当日が来てしまったのは(ある意味、良い意味で)残念だった。ディスコグラフィを読みながら。
https://tokunagaken.blogspot.com/p/discography.html?m=1
作品を聴き返してると、「へえ~」と思いながら聴いた。この曲にこんな背景があったのかと(過去に、ディスコは読んでるはずだけど、新鮮。)
信じるに値しない男、「うかつな男」って、いったいどんな曲なんだろう。聴く機会は無さそうだけど、どんな曲なんだろうか。
「安物ギターの弦が切れ 僕は内股ジャンプをきめる そして彼女の名を叫び その一瞬を完璧にする」
「気にしないで」「だから、存在して」「薄氷を踏んで 薄氷を割って 歩いていく」「君の素晴らしい7文字のフルネームを叫ぶのさ」
「おあいにくさま」「なんだか迷惑だ」「神に麻酔を」「やさしき人」。キリがない。ほんと、寝ても覚めても、だった。
ついに当日を迎え、Elekibassのリハが始まる。セッティングする。リハする。リハ終わる。次は徳永曲のリハ。徳永さん、まだ現れない。まだ来ない。ほんとに来るのかな?もしや、電車遅れてるのかな?渋谷駅、混んでるのかな?徳永さん、まさか道に迷ってるのかな?ほんとに来るのかな?来なかったりして。とかと思ってたら、いきなり現れた。ほんとに来た。現れた。黒色のVネックの薄手のセーターの下に、グレーのYシャツ(しかもやけに襟がパリッとしている)、ソフトギターケースを背負っている。現れた瞬間、目をみはる登場感だった。僕は(リハ中の)ステージ上から目をみはってしまった。この人、どこの世界から来たんだろうという異次元の登場感。徳永憲、現れた。
Elekibassのリハを終え、徳永憲のリハ。あのテレキャス、(前から知ってるけど)いつから使ってるんだろう。(前から見てるけど)なんであんなにピカピカしてるんだろう。Elekibassのリハを終えた僕らは客席に降りて、チューニングをしている徳永さんを見てる。見守っているような。リハの1曲目に、歌いだしたのは何だったかな(もう忘れてしまった)。けど、あのテレキャスで、ツインリバーブのアンプで、リバーブを効かせて、ファルセットの歌声で、その瞬間のリハの照明が、徳永さんの頭上からピンスポッ。何か降臨していた。何かが降臨していたようでした。曲は「肘鉄」だったかな?覚えてない。けど、息をのんだ。(気を紛らわせるためにスマホをいじってた)手が止まる、そんな一時でした。
リハ後、楽屋で2019年ぶりに話すが、うまく会話できない。緊張で。
本番が始まる前。会場前で僕らがスタンバってると、徳永さんが来てくれる。まるで一緒に練り歩きしてくれるかな?という感じ。入口ドア前で、僕らのライブをずっと最後まで見てくれていた。
僕らのライブが終わり、いよいよ徳永憲の本番。僕は(片付けのため)ちょっと出遅れたが、「今バリアしてたもん」から始まったと思う。
ライブ前、ここ最近は、お酒を飲んでライブにのぞんでいたが、今日はなんかそんな感じではなかったので、ライブ前のお酒は控えた。でも僕らの出番は終わったから、カウンターでハイネケンの缶ビールを買って飲んだ。美味しかった。飲みながら、自分の出番が終わってホッとしつつ、徳永憲のライブを楽しみつつ、でも共演する3曲の出番があるので、ちょっと緊張しつつ、徳永憲の弾き語りを堪能するが、あっという間に出番が来た。菅田さん、高宮くん、三澤さんが、予定より早くステージに上がっている。それを見て、僕もステージに向かう。「メザセ!メザセ!」が始まる。徳永さんが弾いてるギターに(僕は合わせるつもり)で僕もギターを弾き始める。曲本編が始まる、ドラム菅田さんのフィルをきっかけに、イントロが始まる。コードはD7。曲は始まる。Aメロ、Bメロが進む、僕はブースターを踏んでいた。徳永さん、眉間にシワをよせて僕のアンプを見ていたような気がした。「しまった、僕の音がでかいかも?」(ブースター踏んでるし)とヤバいハッとしましたが、一度踏んだブースター後に引けない(なぜ踏んだのか…)、そのままGO。もう楽しむしか、ちゃんと弾くしかない。曲途中、徳永さんは気を遣ってか(盛り上がってか)分からないが、ステージ上でジャンプしてた(?)、僕の目の片隅に入った。そしてピック(?)か何か、落としてたような、そんな光景が、僕の目の片隅に入った。メザセ、どうだっただろう。
次の曲は「思いつめちゃいけない」。サビのコーラスハモリパート、僕は本番で若干ビビッてしまい、ちょっとオフマイク気味でコーラスを。でも、とてもコーラスしたかったサビ。「過ぎてゆく年月を 思いつめちゃいけない 鼻血を見つめるほど 思いつめちゃいけない すでに決めたことなら 思いつめちゃいけない 吸い込まれるように 思いつめちゃいけない」。僕は「音を外したらどうしよう」と、思いつめていましたが、このサビの瞬間は、徳永さんの声に乗っかった(ような気がして)、とても楽しかったです。徳永さんとは、ライブ中、2回目が合った。そのうち何回かは、笑顔だった(気がする。だったら嬉しい)。
そして3曲目、「信じるに値しない男」。僕はサビのアルペジオギターを耳コピできなく、リハ後に徳永さんにどうやって弾いてるか質問したが、それはとても野暮な質問でした。本番では、薄氷を踏むような、細い糸をつま先で歩くようにハモれたかどうか。分からないけど、徳永さんの声に乗っかれたような気がして、楽しかった。イントロのコーラスは、自己満足でオフマイクでコソっとやりました。
徳永さんがステージからはけて、テンポを上げて僕らだけの演奏になって終わるのは、徳永さんの当日リハ中に湧いたアイデア。ドノヴァンのライブを思い出したそう。話ちょっと変わるが、「今バリアしてたもん」と「サイレンサー」を、交互によく聴いてましたが、いい感じでした。これは楽しかった。
これで終わり。徳永さんに嫌われていませんように。また会えますように&またいつか共演できますように。無事滋賀県に帰れていますように。徳永さんが、今日のこの日を、楽しんでくれていたら嬉しいです。この文章、読み返す気がない。殴り書きになった。今夜は飲み過ぎた良い夜。僕の後ろのスピーカーでは、「マテリアル・イシュー」が終わろうとしている。眠い。でももう一杯飲んで終わる。終わり。
※追記
「ブレーキ痕」と「これからきっと」のギターソロの一音目、どうやって弾いたのか質問するの忘れた。でもそれは野暮か。あの人はギター小僧だと思う。
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