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ROCKI'N AROUND THE PLANET 2010 ツアー後記/前編

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「ROCKI'N AROUND THE PLANET 2010」と銘打った今回のアメリカツアー。
日本からは僕らELEKIBASS、アメリカからはキャスパー&ザ・クッキーズ、
イギリスからはキース・ジョン・アダムス。
以前もこの面子でアメリカをツアーし、僕らは旧知の仲。
そして、物販スタッフとして今回参加したフランス人のピエールと、
NYから遊びにきていたキャスパーの友人、フレドリック。(主にビデオ撮影)
計4ヶ国から集まった、総勢10人のツアーになりました。

アメリカに到着したその夜、友人の自宅にて早速リハーサル。
ベースはキャスパー&ザ・クッキーズのジェイソン、ドラムは同バンドの
ギタリスト、ジムに叩いてもらう。
気心も音楽心も知れてる僕らなので、ツアーリハは約2時間のみ。
まあこれでイケるだろう!という感じで無事終了。


ツアー初日はジョージア州アセンズ。
さあツアー1発目だ!気合入れて頑張るぞ!と意気込んで乗り込んだところは、
アセンズのご老人が集う会場。「Athens-Clarke Council on Aging」という、
まあいわば老人ホーム。
長テーブルにご老人の方々がずらーっと座っている。車椅子の方や、蛍光ピンクに
蛍光グリーンの服がとても似合っているファッショナブルな黒人のおばあさんなど、
100人近い方々がすでに椅子に着き、僕らの演奏を待っている状態。
(もしくは、そこは皆が集まるただのリビングルームのような部屋)

僕らはいつもより音量に気を使って演奏。キース、キャスパー、エレキの順で。
ちょっとアコースティックな雰囲気。
皆さんの反応は、聴いてるんだか寝てるんだか、はたまた本当に耳に届いているのか
どうかも分からない方もいたが、手拍子をしてくれるおじいちゃん、時々椅子から
立ち上がりダンスするご婦人がいたりなど、予想していたよりも和やかな雰囲気。
僕はダンスするご婦人に微笑みかけると、彼女は微笑と共にウインクを投げ返して
くれた。


この日の夜は、ツアー初日にして今回のツアーでメインになるであろう、アセンズ
ポップフェスへの出演。
アセンズのミュージシャンはもちろん、アセンズ以外の街からも沢山のミュージシャンや
お客さんが集まり、4日間に渡って開催されるフェス。僕らはその3日目に出演。
この日のヘッドライナーは、アップルズ・イン・ステレオ。
アセンズ周辺のミュージシャンのシンボルである「Elephant6」レーベルの創業者で
あり、その代表的バンド。
僕が予備校時代から大好きなバンドでもあり、彼らのライブを見るのは初めて。
もうものすごく、ただ楽しみ。
彼らのリハーサルから「本物が目の前にいる・・・!」と、バッチリ楽しむ。
ヴォーカルのロバート・シュナイダーとも久しぶりの再会を喜び合った。


夜も更け、いよいよ本番。
会場には1000人近い人が集まり、熱気と興奮に満ちている。
あの老人ホームでの演奏がいいリハーサルになったのか、僕らはとてもいい感じ。
お客さん達はものすごく盛り上がっている。アメリカ恒例となった「One More Time」の
歓声はものすごい大歓声。
そしてなんと、ヘッドライナーではない僕らにアンコールが起こる。
最初から最後までとても盛り上がったライブ。
もちろん、キャスパー&ザ・クッキーズもキース・ジョン・アダムスもナイスライブで
会場は大盛り上がり。最高な形で終えたツアー初日。

ライブ後、僕は観客としてフェスを楽しむ。
まずは僕のトップ5ギタリスト、アンディ・ゴンザレス率いるマシュマロコースト。
メンバーチェンジもあってかドラム無しの打ち込みサウンド。アンディはベースを弾く。
アンディのギターを余り聴けなかったのが、とても残念。

次に、アセンズ音楽シーンで大御所的存在になりつつある、ウィル・カレンハート率いる
サーキュレータリーシステム。
アップルズ・イン・ステレオのロバート・シュナイダーと共にElephant6を立ち上げた
創業者。
最新作「Signal Morning」をかなり聴きこんだ僕なので、イントロを聴いた時点で
「おおっ!」っとなってしまう。ライブではこうやるのか!などなど興奮。

ウィル・カレンハートのそばに、見慣れない若者がいた。
演奏に合わせシェイカーを振ったり、時々ウィルと同じマイクで歌いコーラスしている。
新しいメンバーなのか?と思いきや、ただの熱狂的ファンだった。
度を過ぎてステージに上がってしまっている。そして、誰もその若者をステージから
降ろそうとしない。ウィル自身もチラチラとその若者を見やり迷惑そうな様子。
最終的にウィルに怒られたその若者はステージを降りたと思いきや、ステージ後方から
また登場してきて、隅の方で一緒に歌っていた。

僕は「Signal Morning」のデモバージョンを収めた「Side3」のアナログ盤を購入。
ライブ後、楽屋でウィルにサインを貰う。
以前、彼の家にお邪魔したことがある。
彼は僕のことを覚えていてくれたようで(「昔ウチ来たよね?」的なかんじで)
「10数年前に来日したときにも見に行ったよ。渋谷で。」的な会話を軽くする。

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そして、この日のヘッドライナー、アップルズ・イン・ステレオの登場。
最新作が「Travellers In Space and Time」というタイトルであることもあり、
全員が宇宙服のような衣装で登場。
最新作から過去の人気曲まで演奏。もう感無量。
そしてなんと、ファーストアルバムの1曲目「Tidal Wave」まで披露。
予備校時代に友達から貰ったカセットテープに入ってた曲じゃないか・・・!
ということで感無量。僕がアップルズを好きになったきっかけの曲。
アンコールでは、まさかライブで聴けるとは思わなかった、ずっしり重いビートの
サイケデリックな名曲「Strawberryfire」を披露。感動。
続けて「Ruby~」までやってくれました。
(ちなみに、アンコールを求める観客のコールは「One More Time!」でした)

ああ、ツアー初日にして充実した一日でした。


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★For Lovers:このサイトから、この日のアップルズのライブ音源が聴けます。
アップルズ


☆超インパクト大なロバート・シュナイダーの写真はこちらから。ポップフェスを収めた写真。
ELEKIの写真もあるので見てみてね。
ポップフェス写真

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