ROCKI'N AROUND THE PLANET 2010 ツアー後記/後編
「Howard Finsterのギャラリーが近くにあるらしいから行ってみよう」
キャスパー/ジェイソンの提案で、僕らはハワード・フィンスターのギャラリーへ。
その名も「パラダイス・ガーデン」。
入り口辺りから、異世界が待っていそうな雰囲気がしておりワクワクドキドキする。
ギャラリー内は彼の作品をコピーしたものを展示/販売していて、そこから裏庭へと
通路が続く。
そして、裏庭に足を踏み入れたとたん、もうびっくり。おお~・・・と思わず感嘆。
彼のアート作品が庭のいたるところに。というか、庭自体が作品のよう。
まさにパラダイスガーデン。
おとぎ話の世界に足を踏み入れた、と言うとなんともありきたりでつまらないが、
一瞬でハワード・ワールドにトリップ。
オブジェが絶妙な無造作かげんで至るところに、壁や天井、床には絵画が。
廃品で作った城?教会?びっしり「人」がペイントされた車。
細かく割ったガラスの破片が壁や地面に敷き詰められてキラキラしている。
中には、ガラスの破片で文章が形作られていたり。
実際に訪れてみないと感じられない雰囲気だけど、写真などはこちらからも↓
http://www.interestingideas.com/out/finster/
「ある日、神様から啓示を受けた」というのが創作のきっかけだけあって、
"ジーザスはいつもあなたのそばに"的なテーマがメイン。
とてもラブリークレイジーな作品。
ダニエル・ジョンストンやデビッド・ヴァーンズ(Paint It Whiteの画家)が好きな人には
かなりのツボワールド。
というかこの人が先かもしれないが、まあそれはどうだか不明だけど、
とにかく衝撃の庭、パラダイス・ガーデン。ジョージア州のサマーヴィルという街。
ツアー最後のライブはジョージア州にある 「Alley Cat」というレストラン。
レストランで早めの夕食をとっている間、外は突然のどしゃぶり。大雨。
そして食べ終わるころには快晴。
「いつもあっちの方向に虹が見えるのよ!」
店員の女の子がそう言って空に指を刺したが、残念ながら虹は出ていなかった。
この日は大雨と快晴の繰り返し。
不安定なんだか白黒はっきりしているのか、もうどっちだか分からない。
晴れてるのに雨が降ったり。
店内は大勢のお客さんで賑わう。今回のツアーで知り合った友人や、シャラップスの
面々も見に来てくれている。
1番手のキース・ジョン・アダムスはフロアで1人歌い周りお客さんを見方につけ、
というか今日は最終日ということもあってか、お客さんも熱い。すぐに火がつく。
ステージに戻り、キャスパー&ザ・クッキーズと共にバンドで演奏。再度盛り上がる。
キースに続き、2番手のキャスパー&ザ・クッキーズ。
今回僕らのツアーに初参加のドラマー、グレゴリー。
カメラを向けると何か1ネタして笑わせてくれるような、盛り上げ役だったグレゴリー。
過去今までのツアーの中でもトップクラスのファニーナイスガイ。
今日は今まで以上にパワフルなドラミング。
でも今回のツアーはグレゴリーに限らず、キャスパー、キース、フレドリック、ピエールと
楽しいハッピーな人ばかり。一緒にいて、つまらない退屈な時間が無かったといっていいくらいの。
そして、最後は僕らElekibass。
今回ベースを弾いてもらったジェイソン、ドラムを叩いてもらったジム。
僕らはお互いアイコンタクトをしながら、時折お互い近づきながら最後の演奏を楽しむ。
とてもいい感じ。コーラスも3人はバッチリ。
「オーストラリア」を演奏中、外は雷が鳴り響き、どしゃぶりの大雨。
その中を、キャスパーのケイが店の外へ飛び出し、雨の中で1人踊りだした。
入り口付近にいた僕は、ケイが雨の中を1人踊っている光景を演奏中ながら
ボンヤリと眺めてしまう。
それは、まるで映画のワンシーンのよう。Beautiful!という光景、シーン。
すると、ケイに続き、お客さんが次々と外に出て行き始めた。
どしゃ降りの中、店の前で踊る数十人の人々。
一体何か起きたのか分からなくなるほどの突然の出来事。僕らは驚く前に楽しくなる。
今までに経験したことがない、奇跡のような光景。
http://www.youtube.com/watch?v=AnKuwiqBNRo#t=1m37s
ライブ後、キースが今回のツアーで使ったアコースティックギターを公開オーディション。
値段はだんだん跳ね上がり、物販のピエールと女性のお客さんが争ったが、
最終的にはお客さんがギターをGet。
ツアーはこれにて終了。
今回のROCKI'N AROUND THE PLANET TOURのテーマ曲は、おそらくこれだろうと
個人的に思う。
キース・ジョン・アダムスの「Looking Around The Planet」。
「世界を見渡してみよう」という内容と、曲途中のこのポーズ、このフリ。
フレドリックはビデオカメラをまわしながらこのポーズを。もちろん僕らも。
そしてピエールも、物販席からこのポーズ。
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