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ベルリンでの壁 1

遅めの正月休暇をとった僕は、今年はドイツへ小旅行。

当時付き合っていた女性と毎日を過ごしたカフェや映画館へ行き、
ベルリンの街をぶらぶらと歩く。
よく2人で行ったレストランに入り、アップルワインとソーセージを
注文し、窓から見える懐かしい街並みを眺めながら、彼女と過ごした
日々を思い出す。


初めて彼女と出会ったのは、ベルリンの壁が壊された日。
その日僕は壁にのぼって東西を股にかけ、四方を見渡しながら
考え事をしていた。
ちょうどその時あの歴史的な事件が起こり、壁が崩れ落ちると共に
僕も地面に落ちて右足を強打し、立ち上がれず地面にうずくまって
いたのを助けてくれたのが彼女だった。

黒髪で少年のようなショートカット。どこか東洋人を思わせるような
すっきりとして端整な顔立ち。大きくて黒い瞳。
彼女は立ち上がれない僕を担ぎ上げ、自由を勝ち取り熱狂する群集の
中を抜け出し安全な場所に避難させ、迅速で適切な応急処置で優しく
介抱してくれた。

助けてくれたお礼の意味も込めて、僕は彼女を食事に誘った。
気が合った僕らはその後何度か2人で会うようになり、そのうち自然と
恋人同士になった。

僕らはお気に入りのカフェでアップルワインを1杯飲んでから映画を
見に行くという2人だけの習慣を作ったり、壊れた壁の破片を拾い集めて
外国人に法外な値段で売りつけて、余りある大金を手にした。
僕らはその金で中古のオートバイを買い、誰も知らないソーセージの
隠れ家的名店を見つけようと、数週間かけて国中を走り周った。

持て余した金は、性転換手術に失敗した被害者団体に寄付した。
その団体の代表者はロックシンガーで、彼のバンドをとても気に入った
僕らは彼のライブをよく見に行き、ライブツアーDVDも買った。

僕らは夜のベルリンの街を散歩するのが好きだった。
毎晩路上にいた、天使の羽が生えた50代位のおじさんの詩を聴いた。
街中にいる全ての占い師に手相を見てもらい、占い結果をデータ化して
平均をとり、おおよその将来を予測したりした。

遠出して万里の長城へ散歩に行ったとき、ちょうど道の真ん中辺りで
日が暮れて空腹になったので、携帯電話で「美味しい ディナー パスタ」
と検索したが中華料理しか表示されなかったことに対して不満のメールを
送信したが、「嫌なら今すぐ帰れ」と返事が届いたので直ちに帰国した。
僕らは毎日が刺激的で、幸せな楽しい日々を過ごしていた。

しかし、彼女との楽しい日々は長く続かなかった。
彼女に対して以前から少し気になっていたことや、取るに足らない
些細なことが僕の中で膨らみ始め、大きくなっていった。
僕と彼女の間には、見えない「壁」が少しずつ築き上げられていった。


(ウェイターがワインとソーセージを持ってきたので、次回につづく)

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January,7

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Curt Boettcher "Misty Mirage"

先日の矢野祭りにて、矢野仁志バンドの登場曲がとても印象的。
「あれ、誰の曲?」と終演後に矢野くんに尋ねたところ、カート・ベッチャーの
「Tumbling Tumbleweeds」という曲。
(サンズ・オブ・ザ・パイオニアーズというバンドの1934年のヒット曲だそう)
さっそく翌日に買いに行く。

ピアノの前奏から、ビーチボーイズで聴いたようなベースラインが入ってきて、
超絶妙!&インパクト大な歌メロディが始まる。
歌を支える凝ったコーラスワークも気持ちがいい。
この曲の影響もあってか、インパクト超大な矢野仁志バンドの登場でした。

アンコールでのtalk to meの登場は、矢野くん本人はもちろん、
僕ら出演者も驚かされたナイスサプライズでした。
やっぱり、現在進行形がいちばんかっこいい。
イベント自体も僕らのライブも楽しかったし、打ち上げも朝まで多くの人が残り、
楽しい一夜でした。

カート・ベッチャーは1944年1月7日ウィスコンシン州オウクレア生まれ。
類稀なメロディメイカー&アレンジメイカー。


Sons of the Pioneers "Tumbling Tumble Weeds"

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矢野記念日

Yano34


1/7(木)@下北沢QUEで開催される矢野仁志くん誕生日イベントに
Elekibassが参加します。

矢野くんとは、サンプリングサン時代に大阪で共演したのが初めての出会いで、
そのとき「おっ!なんだこいつは?!」と思わせられた、数少ないミュージシャンの
1人です。
人間的にもとても魅力的な彼。
知り合って何年になるんだろう?もう10年近いのかな?
矢野くんの魅力全開なイベントになるよう期待しつつ、とても楽しみにしています。
来場予定の方もお楽しみに!


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A HAPPY NEW YEAR 2010

2010_2


あけましておめでとうございます。
実家がある日本海側は悪天候ということなので、
今年の正月は東京で。

今年は、Elekibass的に大きなイベントも予定しているのでお楽しみに&
今年もどうぞよろしくお願いします。

Tiger_4

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