本当は「テリーとの会話」といきたかったところだけど、
「楽しかった!!」の一言しか話せなかったので・・・。
サインを貰い、彼は笑顔で優しく握手してくれた。
NRBQのヴォーカル/キーボードである、テリー・アダムス。
彼の新バンド「The Terry Adams Rock & Roll Quartet」の来日公演を観に行く。
@渋谷o-nest。
約3時間近くのステージは、あっという間。
最初から最後まで、彼らに楽しく身を委ねたまま。
1曲目の一発目の音から、「ドーン!&ガツーン!」と来る。
どこまでが予定調和で、どこからが予定外の遊びなのか。
バンド間だけの、スリル感を魅せる。
しかし、一切の「隙」は見せない、バンドの完成度の高さ。
NRBQ時代の名曲もたくさん演奏してくれる。
今思い出すだけで、「A Girl like That」「That's Neat,That's Nice」や
「12 Bar Blues」「Get Rhythm」「Rain At The Drive-in」、あと、テリーの勢いある
クラビのイントロから始まるあの曲(曲名忘れた・・)などなど。
予想以上に、たくさんやってくれた。
ジョージ・フェイムの「Yeh、Yeh」なんかも。
おそらく、僕が知らないカバー曲もたくさんやってたんだと思う。
ギター/スコット・リゴンのあの身のこなし方、テレキャスを使ったNRBQ独特な
あのツルッとしたサウンドやギタープレイなんかは、NRBQの世にも稀な巨漢ギタリスト、
アル・アンダーソンを見てるかのよう。
テリーのジャズバンドにも参加しているギタリスト。
彼はいろんなタイプの曲を歌うことが出来る、マルチなプレイヤー。
「ちょっと軽く」歌う感じも、アル・アンダーソン並みに迫力ある歌う感じも良く、
とても器用な感じ。
ライブ後、彼の足元をチェックしに行く。
ベース/ピートのあのポコポコしたベースサウンドも、ドラム/コンラッドはもう見た目
自体がNRBQを彷彿させる。
なんでも、彼らはNRBQの大ファンなミュージシャンらしく、ドラム/コンラッドに関しては
「もしなんかあったとき、後任は彼しかいない」とオリジナルメンバーから認められている
くらいの人。
ロックンロール・カルテットのどっしりとして安定感のあるバンドグルーブ、
各コーラスが合わさったときの世界の広がり感&楽しさ感、ちょっとした遊びの小曲や、
迫力ある歌&聴き入らせるメロディなどなど、どこから見ても楽しい夜でした。
各自がソロをとり、最後にバンド全体がまとまってサビに戻る・・・
よく見かける、ある意味「普通な」光景だけど、これが異常にカッコよかった。
普通かもしれないことを人よりカッコよくできるバンドは、やっぱ最高にカッコいい。
http://www.hi-fi.gr.jp/index.html?rec_id=54810