« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »

スケルタル・ランピング

10_24_1


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

オブモントリオールの新作、 「Skeletal Lamping」。
1曲目から期待と裏切りが連続する、全く予測不能な展開。
曲の変り目が分からないほど。ぶっちぎりの約60分。

聞き流してるようじゃついていけない。
初聴の「なんだこれは?!」ってのから始まって、聴きこむたびにハマってく。

最近の巷に溢れてるダンスミュージックでもなく、単なるプログレッシブ音楽でもない。
オブモントリオールだから作り出せるんだろう、ワンアンドオンリーな世界。
iTunesでは、なぜか「Alternative & Punk」とジャンル分けされた。
これじゃあもはや、ジャンル分けの意味なし。

「難解」ともとれる今作。
初期の頃から、独自の「世界」を作り出してきた彼らの進化系な作品。
だから、僕は今作にもドップリと身を陶酔している至福の状態。
う~ん、やっぱ好きだなあ。
アイラブ。

最近のライブでは、白馬に乗って歌うボーカルのケビン・バーンズ。
そんな姿も彼らの世界にとても似合ってしまうところが、なんとも不思議。
そのうち、ジャケのような絵やペイントを、白馬にほどこしそうな予感。
それもそれで、彼らの世界にぴったりハマる。
「自分色に塗れる」ってのは、とてもカッコいい。

そして、今作の曲をアコースティック編成でも魅せる。
アコギ2本と、歌とコーラス。合いの手程度のタンバリンとハンドクラップ。

サウンドは変われど、土台にあるのは「歌」という点はずっと変わらない。
しかし、ほんとすげーバンドだな。

| | コメント (0)

収穫の月

10_27_1_2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

秋の収穫。
落ち葉がひらひらと舞い落ちる、 Harvestな季節。

「私はリンゴ、あなたはトマト。」

2人は腰をかがめ、真っ赤なリンゴとトマトをせっせと仕分ける。
リンゴのおばさんは「Heart Of Gold」を軽く口ずさみ、トマトのおじさんは
「Like a Hurricane」のギターソロを全て完璧にハミングする。
こんな芸当ができるのは、この村でこのトマトのおじさんだけ。

「ほんと、ハミングしてるときのあなたはまるでハリケーンのようだわ。」
と、リンゴのおばさん。

「まったくだ。君はエア・ニールヤング大会に出場すべきだ。」
と、手伝いに来た近所のおじさん。
彼は時々手を休めて、ハーモニカで合いの手を入れる。

昨年ギターを弾くことを諦めたトマトのおじさん。
リンゴのおばさんは、彼がハミングしているときにそう声をかける。
せめてもの慰みばかりに。
トマトのおじさんは長髪をカットし、最近は老眼鏡が必要になってきた。

ギターソロの最後の一音をハミングし終えたトマトおじさんは、
「さあ、無駄口をたたかないでさっさと仕分けるんだ。
さもないと、仕入れ日に間に合わないぞ。」

「そもそも、どちらも真っ赤だからといってリンゴとトマトを一緒にしてしまったあなたが
いけないんじゃないの。こんなの余計な仕事。無駄な時間。今日中にこのリンゴ全部を絞ってジュースにするなんて。間に合うかどうか、私はとっても不安だわ。」

「トマトだって大変なんだ。こんなにたくさんのトマトをトマトソースにしなきゃならんのだから!熱湯に通して皮を剥いて、さらにフライパンで・・・。このトマトを全部だぞ!」

「ヘイヘイ、まあまあ。そう言い争いなさんな。とりあえずリンゴは、絞り始めてるよ。」
近所のハーモニカのおじさんは、そう言って2人をなだめながら、

「もう少ししたら、ちょっと休憩にしないか?そうだ、川を下ってみないか?
下流の方の砂浜に牛飼いの少女がいて、その娘が作るシナモンロールは絶品だと
もっぱらの噂だよ。その娘を「シナモンガール」と呼ぶ人もいるくらい。そのシナモンロールを食べに行こう。でもその娘が1人で切り盛りしている店だから、混んでるかもしれない。きっと助けが必要かもしれない。その娘が住んでる街は、ゴールドラッシュのあと
すっかりさびれてしまって、人々は希望を無くし、街は虚無感で包まれていた。しかし、その娘が作るシナモンロールが人々の心を虚無から開放し、街には以前の活気が戻ってきた。なんだか、どっかの映画で観たような話だがね。」

「川の向こうにそんな娘がいるなんて知らなかったわ。アップルパイでも焼いて持って
 行こうかしら。」

「じゃあ、わたしはトマトのサンドウィッチを作ろう。」

「いいね。それはナイスアイデアだ。きっと楽しい休憩になるよ。」
 あと、こんな男を知っているんだ。」
と、ハーモニカのおじさんは続ける。


「南部出身の、サザンロックが大好きな男がいた。すっかり年老いた男だ。
サザンロックが好きな彼だが、モデストマウスの「Ohio」をハミングするのも好きらしい。昔その男は針師を志していたが、いつからか趣向が変わり、その針で刺青を彫るようになった。練習台として、自分の体のありとあらゆるところに絵を彫った結果、肌をひどく
損傷し高熱を出して健康を害し、それが理由で針が持てない体になってしまった。針師になる夢を捨てざるをえなくなったが、彼は決して腐りはしなかった。彼は石より固い、金色に輝く「心」を持っていたんだ。
そう、彼はハリケーンのように激しい意思を心に持っていた。
彼の手は針を持つ繊細さを無くしてしまったが、変わりに筆を口にくわえ、キャンバスに絵を描いている。」


「ふうん。その人が描く絵、一度見てみたいわ。」
「そうだな。その彼に、ウチのトマトピューレ缶のデザインでも頼もうか。」


にっこり笑う、ハーモニカのおじさん。
「時間が来た。ちょっと長くしゃべり過ぎてしまったようだ。休憩はこれで終わり。
さあ、仕事にかかろう。仕入れ日に間に合わないぞ。
リンゴとトマトを仕分けて、搾ってジュースに、皮を剥いてソースに・・・。」

「いえ、もう面倒だわ。リンゴジュースは、今あるだけで十分。」
「そうだな。こないだ作ったトマトソースの缶詰が、倉庫にたくさん残っている。」

「じゃあ、まだこんなにたくさん余ってるリンゴとトマトは一体どうするんだ?」

「カレーにしましょう。今夜の夕食に。
リンゴとトマトを一緒に煮て、とっても美味しいカレーを作りましょう。」

「うん、いいアイデアだ。カレーの鍋は自由な世界。
ヘイヘイ母さん、マイスプーンを持ってきておくれ。
ロッキンカレーを作ろう。私はトマト、君はリンゴ。」


辺りは夕闇み、空には星がちらほらしている。
うっすらした雲の隙間から、ハーベスト・ムーンが顔を出す。


619bsreretl__sl500_aa240_

| | コメント (0)

辞書にはない

10_12_0_2_4

10_12_1

”Id Engager” / of montreal
新作7インチシングル、表と裏。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

7インチレコードだが、中にフリーダウンロード券が入っていて、
同曲がダウンロードできる。

レコードプレーヤーでも、パソコンでも。
アナログとデジタル、両極端な収集癖を満足させるシングル。

イントロからAメロで、さっそくオブモン・ストレンジが始まる。
Aメロ→Bメロ→サビ、とかいうのは全く関係なし。
歌い出しからカッコよく、サビで踊れ盛り上がれ!ってノリ。
ダブルベースでのハモリベースが、すっかりオブモン・ダンススタイルとして
定着したよう。
早くアルバムが聞きたいなー早く出ないかなあ。
またライブも観たいなあ。

「Id Engager」。
辞書で意味を調べたが、載ってない。
ヤフー辞書では、エゴ的で、誓って結ぶ的な、なんとか。


thunder10月のElekibassは・・・↓

shine2008/10/26(日)三軒茶屋Rain on the roof「ワイキキフィリアとカフェロックVol.4」
 特設イベントHP:http://www.waikikirecord.com/cafe/

三茶のカフェにて、アコースティックライブです。

shine2008/10/29(水)代々木 Zher the Zoo
 「Secret Garden vol.3~warsaw「光の雨」レコ発~」

オカネモンスターとして出演します。
オカモン初、4人編成にて登場!


of Montreal - Id EngagerのPVはこちら↓

http://www.ofmontreal.net/videos/

| | コメント (0)

セーヌ川を渡る前に

Camille Paris

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

テレビだったか街中だったか、どこだったかは覚えてないが、
なんとなく耳に残ってた曲。でも誰が歌っているのかは知らないまま。

先日ElekiサポートSax仲本さんに「カミーユ見に行かない?」と突然誘われて、
渋谷クアトロへ。
Camille を「カミーユ」と呼ぶことさえ知らなかった僕。
もちろん、彼女の存在はつゆ知らず。

ステージ上で、黒の短いワンピース姿で歌う彼女。
演奏は、ピアノ1台と、ヒューマンビートボックス隊6人のメンバーのみ。
この6人は、コーラス、ダンサーも兼ねる。

※「ヒューマンビートボックス」(Wikipedia より)
人間の口でレコードのスクラッチ音やベース音などをリズムに載せて音楽を
作り上げるテクニック。

人間の口とコーラスに、ちょっとしたピアノの伴奏だけだったけど、ナイス迫力に
ノリノリなリズム。
そんな演奏にカミーユの自由奔放、変幻自在なボーカルとパフォーマンスが
とても映えていて、一気に惹きこまれる。

最前列にいた男性客のシャツを借り、羽織っていたマントと繋ぎ合わせて腰に巻き、
それはあっという間にロングスカートに早変わり。
ヒラヒラとひらびかせ、「ヨージ・ヤマモ~ト」と軽くジョークするキュートな一面も
あったり。

僕の知ってる世界で言うと、ミラーやジョアンナ・ニューサムみたいな雰囲気のメロディ。
クラシカルな要素もあり。
オブモントリオールがやりそうなコーラスとまで言うと、ちょっと個人的趣味すぎるかな。
とまあ、何も知らずフラッと立ち寄った渋谷クアトロで、とてもいいライブを観ることが
できてなんだか得した一夜でした。

で、ウチに帰ってカミーユを早速検索。
上記の「Paris」が、僕がどこかで聞いて耳に残っていた曲だと分かり、
「あっ、これ歌ってる人カミーユだったんだ!」と彼女のライブを観たあとに知って、
さらに得した気分。

でも都合により、ライブの前半は観れなかった。
もしかして、ライブ前半でこの曲やったのかな?もしライブでこの曲を実際に観たら、
さらに驚いたかも。
でも、「1曲目にParisやったよ」と言われても、「じゃあもっと早く行けばよかった」と
後悔するだけだけかも。
まあ、そういうものか。So it goes。

上記「Paris」のPVは、セーヌ川をくだっているのだろうか。
僕の知っているパリの川くだりで有名なシーンといえば、「ポンヌフの恋人」に
「ビフォア・サンセット」。
最近でいえば、中山美穂がフランス語を話ながら川をくだっている。

というわけで早速、僕は一度セーヌ川を渡ってみたい。
ちょっと曇り空ぐらいがちょうどいい。
「ビフォア~」みたいな観光船じゃなく、カミーユやポンヌフみたいなので。(船まで指定)


Camille Money Note

| | コメント (0)

« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »