ミスター、永遠に不滅
「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」
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飲み屋さんのBGMでかかってたレコード。
ポールなんだろうな、と思いつつ店員さんに「これ、誰ですか?」
と尋ねてみると、やはり、ポール・マッカートニー。
しかも、2005年にリリースされたやつ。そういえばこのPV、見たことあるな。
Paul McCartney - Fine Line
店内でこのレコードが流れてた時間、友人の話は右から左へ、
僕はもはや聞いてるフリ。
「ポールだよなあ。でもこんな曲知らねーなあ。いい曲だなあ。昔のアルバムだろうか?」
なんてことで頭はいっぱい。
友人の話が落ち着いた隙を見計らい、「ちょっとゴメン」と席を立ち、
店員さんのところへ。
僕は手渡されたレコードをしげしげ。すると、もう一人の友人もやってきた。
たぶん、同じこと考えてたんだろうね。
僕らはテーブルに戻り、残された友人に 「これ、ポール・マッカートニーだって!」
と教えてあげた。
「ふ~ん。」と彼女も耳を傾ける。
つーか、とうに還暦を過ぎたおじいちゃんじゃねえか!
いつまでMr.POPSでいる気なんだ。
30歳以上年が離れた人が、いまだ現役で作った音楽に、魅了される僕。
音楽的介護が必要なのは誰だ?
おじいちゃんといえども、彼はポール・マッカートニー。
ミック・ジャガーの腹筋も割れている。
Paul McCartney - English Tea
きのうは徳永憲の弾き語りライブを見る。
全20曲、1時間半くらい。曲数と演奏時間を終わってから聞いて、ビックリした。
えっ、そんなにやってたの?あと2、3曲聞きたかった気分。
ライブはねえ、うん、いやあ、すげーよかった。
僕が今までに見た徳永さんのライブの中で、トップ3に入るな。
彼の曲をじっくり、たくさん、ゆったりした雰囲気の中で聞けたのも、よかったのかも。
彼のペースで、1曲、1曲。ときおり解説を加えながら歌っていく。
新作のアルバムに収録予定の曲から、10年前の古い曲まで。
弾き語り形式という、余計なものは一切ないサウンドの中、やはり歌詞が
耳に入ってくる。
メロディはもちろんいいんだけど、歌詞が一節、一節、面白い。
やけに心にのこるフレーズ。
さすが、「弾き語る」だけある。
「裸のステラ」がいい。
曲中の最高潮を迎える部分で、歌詞中でいちばん印象的な言葉が乗っかってくる。
ああ、新作が待ち遠しい。
ちなみに僕は、ポールの歌詞はよく知りません。
歌詞カードをまじまじ眺めながら彼の曲を聞いて、物思いにふけった覚えは無い。
と言ってしまうと、「ポールいいねえ!」という僕に説得力はゼロで、
ポールのアーティスト的意向に反しているのかも。
だからイギリス人、アメリカ人の方が、僕よりポールを楽しめるんだろうね。
僕が外国人より、徳永さんを楽しめるように。
まあいいじゃん、メロディだけで感動しても。
いくら歌詞がよくても曲がつまんなけりゃ、その人はギターをおいて詩人になるべきだ。
と、ぼくは強引にSaid。
「自分のメロディ」ってものを持ってる人は、やっぱいいね。
そんじょそこらの他とは違う、その人独特のメロディ。
そういうものを持ってる人は、強い。そんでいつまでも残る。
しかし、「君だけのメロディだ!」と認められるかどうかは、
聞く人の個性に依存する。
たしか、スタバでポールの新作売ってたよね?
今度買ってみよう。
Ken Tokunaga - ガールズ・フェスティバル