Of Montreal vs Axe Riverboy
THE ZOMBIES 「ODESSEY AND ORACLE」
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ある夜、パリにて。
ゾンビーズの「CARE OF CELL 44」を歌いながら、路地裏を歩くオブモントリオールと
Axe Riverboyというミュージシャン。
路地を抜け交差点を左に曲がり、通りに面したカフェの前でデビッド・ボウイの
「スターマン」を弾き語る。
周りはいつの間にか人だかり。そして自然に大合唱。
なんだか映画みたいな光景。
とても「絵」になる人たちだ。
ジョナサンは、「パリに行く機会をもう一度」と歌ってた。
パリで何があったか知らないが、きっと惹かれるものがあったんだろう。
パリでライブして夜を更かし、次の日の朝は通りに面したカフェにでも行って、
目覚まし代わりにエスプレッソでも飲む。
つーわけで、というかどういうわけか、最近エスプレッソをよく飲む。
きっかけは、僕のよく知ってるサックスプレイヤー、彼はパリ通。
彼が飲んでたエスプレッソを一口もらったのが始まり。その名は「コンパナ」。
エスプレッソの苦味に、ホイップクリームのほんのりとした口どけ。
その日以来、僕はコンパナにハマる。
ハマった直後はアメリカツアーだったので、アメリカでカフェに入るたびにコンパナを探したが、メニューに置いてるカフェはほぼ無かった。「マキアートなら作るよ」って具合。
帰国しイタリア系カフェに行ってみる。
「あの~、トッピングでホイップクリームを・・・」
と頼んでみると、
「はい、コンパ~ナですね。」
とイタリア発音で言われた。そして、旨かった。
やはり、メニューに「コンパナ」として置いてあるお店がいい。
最近は普通のコーヒーの味が薄く感じて、とても物足りない。
大好きなアイスコーヒーでさえ、「舌にピリッとくる刺激が足りない」と感じる始末。
アイスコーヒーに刺激を求めちゃいけない。あれはリラックス効果。
アメリカでテイクアウトしたコンパナ(シングル)は、Lサイズのカップに入れられた。
カップの底にうっすら浮かぶコンパナ。何てあじけない。まるで飲み残し。
コーヒー界のウイスキー、エスプレッソ。お酒が好きじゃない僕には持ってこいだ。
でも飲みすぎ注意。一日に何杯も飲むと、お酒とは逆に寝付けない。