平穏な一週間。
悪く言えば、特に刺激がなかった今週。
試しにスパゲッティに入れてみたブロッコリーがとても美味しく感じたり、総菜屋のポテトサラダ、よく昼食をとるカフェのベーグルに軽くハマりつつあったりなど。
「墜落せる五月、ヤマボウシと栗、花咲くユダの木。
ささやきのなかに 食われ、分かたれ、飲まるるべく・・・」
T・S・エリオット(1888-1965)
ベーグル。以前はあの食感と味があまり好きじゃなかったが、
いつも昼食に食べてるサンドウィッチに飽きたから、という理由で仕方なく食べてみた。
おやっ、美味しい。しかも手も口も汚れない。
本を読みながら、何か作業をしながら、という「何か」してるときに食べるには、もってこいな食べ物だ。
昼食は何にするか。今日は何を食べようかな?きのうはカツ丼だったし、今日はパスタかな?
僕にとってはどうでもいい問題だ。
とりあえず、安くて美味しいコーヒーが飲めて、タバコが吸えて、気が散らないスペースと雰囲気があればいい。
そんな空間に、小さな幸せを得る程度の食べ物があれば、それで最高だ。
昼ごはんは何にするか?に時間を取られたくない。
「まず食べ物、道徳はそれからだ。」
ベルトルト・ブレヒト(1898-1956)
昼食時間の過ごし方は、人それぞれ。
その僕が昼食時によく行くカフェ、開放感があり落ち着くスペースだったが、先月から禁煙席と喫煙席を隔てる壁が。
ガッカリ。曇りガラスの壁だが、妙な威圧感がある。せっかくの開放感が無くなったかんじ。
そういや、以前よく行ってた、ビルとビルの間にある、大きな木に囲まれた広場が、禁煙になってた。
室内がタバコの煙でモコモコしてるのは、喫煙者の僕だって嫌だが、まさか野外の広場が禁煙だなんて!
なんてこった。清掃員が灰皿掃除に嫌気でもさしたのか。
僕は灰皿に、吸殻以外のゴミは捨てないのに。
「自然がいかにわずかなもので満足するかを見るのは素晴らしい。」
ミシェル・エケム・ド・モンテーニュ(1533-1592)
そんな世の中禁煙ブーム、talk to me 矢野くんのHPを見たら、彼は禁煙を始めたそう。
そういや去年も禁煙してたな。彼が僕の部屋に来たとき、禁煙体験を話してたのを覚えている。
今回の禁煙は、なんだか調子良さそうなかんじだ。頑張れ矢野君!
「誓いは言葉に過ぎず、言葉は風にすぎない。」
サミュエル・バトラー(1612-1680)
「帰ってきた時効警察」、前作より演出が凝り凝りだが、今んとこ、毎週欠かさず見てる。見れなそうな日は、「ビデオ録画しよっかな」とかまで思ってしまう。
ついに今週はそれを実行。久々の予約設定にとまどった。
そしてついでに、NHKの「風林火山」。主役は、武田家に仕える軍師、山本勘助。
武田晴信(信玄)に心を開かない、由布姫。
なぜなら、由布姫の父親である諏訪頼重は、武田軍に戦で負け、自害に追い込まれたから。
時は戦国時代。
生き残った敗者は生き恥をさらすくらいなら、自ら「死」を選ぶのが美徳の時代。
しかし由布姫は、その「死」を拒み、あえて「生きる」道を選ぶ。
「回転木馬でなくしたものは、ブランコで取り返す!」
パトリック・レジナルド・チャーマーズ(1872-1942)
そんな由布姫を、自分の側室(二番目の奥さん)に迎えた武田晴信。
これも国策、無茶な政略結婚だが、武田家に嫁ぐよう姫を説得したのは山本勘助。
彼は特別な感情を由布姫に抱く。
それが恋愛感情なのか、そうじゃないのか、どちらかはまだ定かじゃない。
しかし晴信は、そんな勘助の心情を見抜いている。由布姫にもそれを語る。
結婚から半年。ある日の昼下がり、勘助は晴信に呼び出される。
「勘助、由布姫は未だワシに心を開かぬ。姫の奥底に潜むその訳を、探って参れ!!」
さすが一国の主、凡人には出来ない命令。
さあ、どうする勘助!
かつて勘助は、自分の妻子を武田軍に理不尽に殺され、武田に恨みを抱いていた。
そんな勘助が武田家に仕えたのは、晴信の人間的魅力に惹かれたから。
晴信が、勘助の武田家に対する恨みを心の剣で裁ち切ったそうだ。
(残念ながらそのシーンは見逃した)
そんな魅力ある男、武田晴信。
自分が一生を捧げようと誓った男、だから間違いはない!と由布姫を説得した勘助。
嫁いだ後、由布姫は次第に晴信の魅力に惹かれていく・・。
「人その友のために己の命を棄つる、之より大いなる愛はなし。」
聖ヨハネ(紀元前4?-30?)
大河ドラマ話が長引いてしまった。
僕が大河ドラマを見たのは、人生で二回目。
最初に見たのは、確か僕が小学生の頃。そのときは、中井貴一が武田信玄役。
僕は武田信玄ファンなのかもしれない。
ちなみに、武田信玄の最大のライバルである上杉謙信役は、なんとGackt!
なんだか漫画みたいだね。
いつ出てくるんだろう、楽しみだ。
歴史の世界も面白い。人間ドラマは今も昔も変わらず。
美徳の価値観が時代により違うゆえ、人間模様も時代さまざま。
「いろんなことはありましたが、それでもわたしはだれもが心底は善人だと信じています。」
アンネ・フランク(1929-1944)
「歴史のない国は幸福だ。」
ベッカーリア公爵、チェザーレ・ボネサーナ(1738-1794)
つーわけで、最近読んでるカート・ヴォネガット。
「ガラパゴスの箱舟」は面白かったな。バカげてて、ふざけてて、しかも「品」がある。
このユーモア、なんとなくウディ・アレンが思い浮かんだ。
ちょこちょこ出てくる引用文がイカしてる。構成力の妙!
いいなーこのセンス。
小説も音楽も、アレンジ次第で別物に変わる。難しいね、アレンジ力、構成力。
「タイタンの妖女」がもうすぐ読み終わる。
投資家のマラカイ・コンスタントが地球から木星の衛星「タイタン」までをさすらう物語。
全体の内容がイマイチ掴めなかった。ちょい難解。文章の一節一節はとても面白いんだけど。
もう一回読まなきゃな。
そんでそろそろ、ハードディスクもスキャナも付けなきゃな。
小さいことから大きいことまで、あれやこれやと重なると、一気に全て放棄したくなる僕。
僕はどうやら、同時に複数の処理が出来ないCPUなのか、メモリ容量が少ないタイプなのか。
ハードディスクは外付けしてみたが、パソコンが気付いてくれない。完全シカト。
う~ん。どっちが悪いんだろう。
諦める前に、カスタマーセンターに電話だけしてみよう。
「渋柿は渋柿として使え。継木をして甘くするなど小細工である。」
武田 信玄(1521-1573)
そういうわけにもいかない、今日この頃。