OSAKA and ROMANCE tour
ホテルをチェックアウト、大阪に向かって出発。
この車でツアーをするのもこれで最後。
車はご機嫌にモーター・ブギを歌う。カーカーカー、ゴーゴーゴー!
3時頃に大阪に到着。
今回の僕らのワンマンをいろいろ取り仕切ってくれた、マツザキさんが出迎えてくれる。
今日のライブハウスは大阪knaveってとこ。
僕らは初めてのライブハウス。初めての場所って、なんかワクワクしていいね。
中に入ると、予想以上に広い。詰めれば200人位は入りそうだ。
ちなみに、今日の僕らのワンマンライブには200人も来ない。
このスペースどう使おうか?と悩む。
せっかく僕らのワンマンだし、何か飾り付けて雰囲気を出したい。
ライブハウスの内装は無機質だし。
結局僕らは、机を両サイドに並べ、持ってきたマント用の布をテーブルクロス代わりにした。壁にも貼れるだけの布を貼る。ライブハウス内は気持ち、パーティー感が出る。
さて、リハの時間。今日はワンマンなので当たり前だが出演者は僕らだけ。
なので、ゆっくり時間をかけてセッティング、リハーサルを繰り返す。
いつもより曲を細かく音響チェックできるので、余裕な気分。
クリチーも参加する予定のクリスマス曲のリハーサルもする。
合わせたのは、このリハが初めてだったかも。
しかしシンプルでキャッチーな曲なので、すんなり合う。
このライブハウスには珍しくVOXのギターアンプがあったので、使わせてもらう。
VOXのアンプは、ライブハウスには滅多に置いていない。
なんで置かないんだろう?いい音するのに。壊れやすいからなのかな?
今日は「baby woo」をやる予定だったので、アンプのリバーブ感をチェックする。
使い慣れてないアンプなので、リバーブのセッティングがちょっと難しい。
何種類もツマミがある。何だこれ?これ押せばいいのかな?
試行錯誤でリバーブの調整は何とかなった。これで楽勝!と僕はタカをくくる。
(しかし、本番で失敗する。リバーブはアンプ側じゃなく足元に置こう、と決心する事に。)
僕らのリハが終わり、今日オープニングアクトを務めてくれるベーコンのボーカリスト、
コウド君が登場。
コウド君とは久しぶりに会った。高円寺でのライブ後の打ち上げ中に決まった、
「今から築地に行って寿司を食ってこよう!」イベント以来。
勢いだけで築地に行こう!と先に口走ったのが、このコウド君。
今日は何曲か弾き語りをやってくれることに。サンキューコウド君。
その後、今日特別ゲストのクリームチーズオブサンが登場。
キーボードのいくちゃんと、フルートのぺーちゃんは都合により不参加。
アコーディオン前ちゃんが、大阪人なら誰でも知ってる位有名な中華まんを差し入れてくれた。
クリチーは明日ライブだってのに、エレキ初大阪ワンマン&イッチーラスト、ってことで
急遽出演してくれた。サンキュークリチー。
リハも全て終わり、楽屋で今日の仕込みをする。
サックス仲本さんアイデアの、腕にソーメンを付ける仕込み。
(エルビス・プレスリーみたいな。カウボーイとかインディアンが腕にダラーンと付けてるやつ。)
仲本さんは、
「セロハンテープで貼っとけば大丈夫だよ。」
と言うが、それでは明らかに剥がれそうだ。念のため安全ピンで止める。
山口さんは、セロテープとシャツの相性が合わず断念。イッチーは左右色違いのソーメン。
仲本さんは、自前のソーメン。ノリピーはベースに付ける。
そして付けるのを面倒くさがる坂本プレスリー。
さて準備オッケー、テンションもフィーリングッド!
19時オンタイムでエレキワンマンがスタート!
今日の特別ゲストDJ,グルーブあんちゃんがレコードをまわし始める。
オープニングアクトのコウドくん。
僕は準備の為楽屋にいたので、そのステージを見ることができなかった。
なのでドア越しにずっと聞いてた。コウド君の曲は、僕は好きだ。
あの鼻にかかった声、ねばりっこい歌い方でポップなメロディを歌う。
第3世代コンピvol1に入っていた曲も歌ってくれた。
そしてお客さんを盛り上げる!そういうところはさすがコウド君、盛り上げ上手。
オープニングアクトとしての役割をしっかりと果たしてくれた。
最後の曲はボブディランの日本語替え歌カバー。
コウド君があまりに盛り上げるので、本当はコウド君のあとにDJタイム10分間を予定していたが、この盛り上がりが覚めるのはもったいない、と急遽変更。
DJタイムを省いて僕らがそのまま登場することにする。
ライブハウスの入り口で、お面をかぶりドキドキワクワクと待機する僕ら。
コウド君が終わったと同時に、いつものエレキ登場のワルツが流れ始める。
さあスタート!僕らは登場ワルツにノッて、客席を歩き回る。
たっぷり余裕のフロアスペース、僕らは代わるがわる客席に寝転ぶ。
寝転んでピアニカを吹く。
そしてステージに上がり、
「We all Live Happilly together」でワンマンショウが始まった!
コウド君のおかげもあって、大阪のお客さんは最初からニコニコ笑顔、ノリがいい。
今回は三部構成。一部は比較的エレキ初期の曲が多い。
大阪でやるのは初めての曲ばかり。
新曲はもちろんそうだが、いつも見に来てくれているお客さんの前で初めての曲をやるのは気分がいい。「どうだ!」って自信と「どうかな?」って期待が入り混じる感覚。
「ジョンストン」や「baby woo」、「people pack into the rock」がまさにそう。
「who loves the sun」もそうだっけな?
「people pack」では僕が曲途中に使うボトルネックを家に忘れてしまったので、近くの100円ショップで買ってきた「野菜型とり」で代用したが、あえなく失敗。同じ金属だから何とかなるんじゃねーか?と軽く考えていた。ボトルネックみたいな音は出なく、とてもショボかった。(ボトルネックは忘れてもいいように2つ常備しとこう、と決心する事に。)
第二部は、ちょっと休憩ゆったりタイム。
トップバッターは坂本&ノリピーの「オカネモンプピー」。
次は、ノリピーがオカネモンプピーでよく歌っている曲「トッポジージョ」の弾き語り。
今回は、山口さんが急遽キーボードで参加することに。
その結果、先日の車内で盛り上がっていたノリピー&山口さんの謎のユニットが実現!
2人のユニット名は、「無限大(∞)」。(仮)
無限大の「わっか」の中に、2人の姿が見えたような気がした。
遠くも無く、近くもなく。2人の距離は無限大。今後の活躍期待大。
そしてクリチーが登場。
リハも無く、しかも僕らの楽器で演奏。
使い慣れてない感がタップリ出ていたが、そこはやはりクリチー。
曲が始まってしまえば、もう関係ない。クリチーのゆったりグルービーワールド。
ギターのこうちゃんは、僕のあの弾きにくいギターと扱いにくいだろうエフェクターを上手く使っていた。
やるなあこうちゃん。末恐ろしい男だ。
二部の最後は、リハでやった、クリスマス曲。
ほんとはこの曲の途中で、この日誕生日だったクリチーぺーちゃんをサプライズで祝う予定だった。
しかし当の本人が来れなかったので、誕生日が近い僕が急遽祝われることに。これもある意味サプライズ。
ステージ上で祝われたのは、生まれて始めて。照れくさいが嬉しい。みんなサンキュー。
第3部は、勢いで突っ走るノリノリなセットリスト。
今日も「音楽の日だ~!」と記念日を叫ぶ。
仲本さんが絶妙のタイミングで坂本くんの顔の汗をタオルで拭く。
「なぜそこで!?」一同大爆笑。
しかも、僕らのギター、ベースに白テープで布袋ギターペインティングが!
(例の、布袋ギターの幾何学模様みたいなやつ。それを仲本さんはテープで短時間で再現。)
いつのまに!サックスのフレーズも、僕らの隙を狙っていつもいい感じで入ってくる。
常に隙を狙っている彼。ライブ中も、ステージ上、客席を飛び回り、シャッターチャンスを逃さない!
(その迫真の写真は、たぶん坂本ブログで公開予定。)
第3部もガツーン、イエーイ、お客さんもイエーイ!ゴーゴーゴー!ってかんじ。
「baby it's me」では、いつかはコケるだろうと思っていたが、今回やはり思いっきりコケた。
客席に飛び降りた瞬間、気付いたら倒れてた感じ。「あれ!?コケてる!」って感覚。
「skin&bone」では、途中イッチーのドラムショウ、「ワン!」と「マン!」とコール&レスポンス。スゲー馬鹿馬鹿しく盛り上がる。
こんな具合で、お客さんもスゲーいい感じ、みんなキラキラしてたようにステージからは見えた。
ああいう光景を見る事が出来るのは、とても幸せ。ステージ上にいる、僕らだけの特権かもね。
こんなかんじで、第3部は突っ走って汗だくで終了。
楽屋に引っ込むと、アンコールの拍手が聞こえる。
ステージに戻った僕ら。アンコールは「I'm leaving」。
ここで、今回のワンマンハイライトと言っていいであろう、出来事が。
ボーカル坂本が、「お客さんみんなステージに上がれ!みんなエレキベースだ!」
と叫ぶ。すると、お客さんはためらう事無くダーッとステージに上がっていく。
その代わりに僕とノリピーと坂本くんは客席にマイクを下ろして演奏する。
うわ~、ステージ上がなんだかスゴイことになってきた!
つーかこのライブハウス内の、僕らとお客さんが入り混じったこの光景がなんだかおかしい!
「I'm leaving」は、僕とイッチーの掛け声から始まる曲。
イッチーが大勢のお客さんに埋もれてしまって見えない。
そんな中で、なんとかお互い目を合わせ、
これがホントの僕らとイッチーが最後に演奏する曲、「I'm leaving」。
そして僕らは最後のカウントをする。
「ワン、ツー、スリーフォー!!!」
ステージに上がったお客さんは、みんなそれぞれ楽器を持ったり踊ったり手拍子したり。
客席に降りた僕ら三人は、そんなステージを見ながら演奏する。
客席とステージの垣根はもう無い。僕らとお客さんの垣根も取っ払われた。
そんなとても不思議で、とても幸せで、最高な空間。
大阪ワンマンショウは、大成功。
ライブ後、見に来てくれた友人が楽屋に訪ねてくれた。
京都から来てくれたリミテッドエクスプレスの飯田君、ゆーきゃん。
わざわざありがとうサンキュー。
ライブ後の楽屋は、「やったぜ!お疲れ!」ムードが漂う。
汗だくの衣装を着替え、差し入れの中華まんを頬張りながら、後片付け。
打ち上げでは焼き鳥を大量に注文し、たらふく食べる。
もうしばらく焼き鳥は食べたくない。
しかし、ほんと疲れた。
ノリピーは腕がつりそうになってたし、翌日僕は、腕が筋肉痛。
ライブで筋肉痛になったのなんて初めて。
イッチーとの思い出話や、過去の秘話、裏話、今後のエレキ展望など、ドワーっと話す。
あ~眠くなってきた。お腹もいっぱいだし。ビールのせいかな?しかしいい感じの疲労感だ。
マツザキさん、ありがとうございました。ちなみに、焼き鳥注文しすぎですよ!
美味しかったです。
別れを告げて、僕らはホテルに帰る。
実は打ち上げに向かう前、僕とノリピーはたこ焼きを買っておいた。
打ち上げが終わった頃には屋台は閉まっている、と思ったので。
2人で部屋でたこ焼きを食べる。たこ焼きパーティー。
これは別腹。やっぱ大阪のたこ焼きは美味しいね。
テレビでは「シザーハンズ」をやっていた。
僕は、眠いながらも「ジムのヤロウ!余計なことすんな!」と思いながら、結局最後まで見てしまう。
朝の4時頃、フカフカのベッドの中で熟睡。
大阪の、楽しかった夜が終わる。
つーわけで、名古屋、大阪に来てくれたお客さん、サンキューありがとう。
おかげで最高のライブ、ワンマンになりました。
今度そっちに行くのは、たぶん春以降かな。
またそんときに会いましょう。
ロッキンに輝き、ロマンスに溢れたイッチーと最後のツアー。
ほんと、楽しかったな。
このアルバムでジョナサンが歌う、「JUST BEGINNING TO LIVE」。
その可能性は、まさに無限大。
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コメント
楽しい出来事がリアルによみがえってきましたぁ~
仲本さんはサックスのあの方なんですねぇ~名古屋では写真を撮らんかったんが不思議なくらい大阪ではカメラ小僧してましたよねぇ~
あのテープを仕込んでるのもさりげなくて全然気づいてなかったし、
ユニークな方ですよねぇ~舞台に上がった時はパッと仲本さん楽器かしてくれはったんですよね~ブログみてまた笑けてしまってます♪
空想旅行やったんですねぇ~フィンランド。にしてはすごいこれまたリアルに思えて面白いです。
第3世代のフリーペーパーこっちでも手に入るんかなぁ~
モナコ旅行もよみたいなぁ~
あっこの前の時カルフォルニアのCD買ったんです。この前歌った曲
いっぱい入っててうれしかったです。
投稿: satoko | 2006/12/27 17:35
※追記
ライブ翌日、大阪から出発間際に、仲本さんが「どうしても行きたい!」っていう家具屋さんに行きました。
「なんでその家具屋に行きたいの?」って聞いても彼は、
「いや~、いいんですよ~」としか答えない・笑
実際のその家具屋さんは、とても素敵なお店でした。
店内は広々、ナイス空間。コーヒーでも飲みたい気分。
置いてある家具や雑貨もセンスがいい。欲しい。
僕と仲本さんは、バックを購入。
仲本さんオススメの家具屋さん。
http://www.truck-furniture.co.jp/
satokoさん>そんなナイスセンスな仲本さんですよ。昨日のワイキキ忘年会では、仲本さんのバンド「ボンジュール」が出演してて、ライブ中にマドンナの曲で踊っていました・笑
ボンジュール良かったなあ。
カルフォルニアは僕らのファーストアルバムです。
買ってくれたのは、おそらくアメリカ盤かも。ありがとう。
第3フリーペーパー見かけたら、読んでみてくださいね。
投稿: kameda | 2006/12/28 11:44