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About a トップ5

Hi_fidelity_1
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DVD&小説。
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この映画に便乗、僕もトップ5をやってみた。

A面の一曲目トップ5 (6/27現在)
・Wouldn't It Be Nice (Pet Sounds/ビーチ・ボーイズ)
・Brown Sugar  (Sticky Fingers/ザ・ローリング・ストーンズ)
・ELO Kiddies (Cheap Trick/チープ・トリック)
・With My Face On The Floor (Emitt Rhodes/エミット・ローズ)
・Who Loves the Sun (Loaded/ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)

月曜の朝に聞きたい曲トップ5 (6/27現在)
・Sun Magic (Pied Piper/ドノヴァン)
・Eddie's Twister(A Handful of Riffs/エディ・ラング)
・Classifieds (Ride the Lightning/マシュマロ・コースト)
・The Village Green Preservation Society (The Village Green Preservation Society/ザ・キンクス )
・Too Young To Be One (Happy Together/ザ・タートルズ)

心が躍った、ビートが効いてる曲トップ5 (6/27現在)
・Think /アレサ・フランクリン
・(Love is Like a)Heat Wave /マーサ&ザ・ヴァンデラス
・Heart /ロック・パイル
・PUMP IT UP /エルビス・コステロ
・TOWN CALLED MALICE / THE JAM


「どういう人間であるかより、何が好きなのかの方が大切。」

そんな価値基準で人を判断する主人公ロブ。
彼はしがない中古レコード屋を経営する中年男。
ロブと彼の仲間バリーとディックは、何かと「トップ5」を作りたがる。
「A面の一曲目トップ5」、「自分の葬式BGMトップ5」、「なりたい職業トップ5」、
「スティービー・ワンダーが作曲した駄作トップ5」などなど。
彼らの会話には、必ずといっていいほどミュージシャンやアルバム名が出てくる。
あるときは「自分のセンスの良さ」を誇示するために。あるときは相手を誹謗中傷するときに。またあるときは、愛を伝える言葉として。

この映画、僕の好きな映画トップ5に堂々のランク・イン。
ロブ達の音楽「大好き」具合がとても共感できた。「そうそう、わかるわかる!」ってかんじ。レコード買うときも、「そうそう、こんな風に買ってたときあったなー。」とか。
彼らは何かと「オムニバス・テープ」を作る。自分が好きな曲をセレクションしたテープ。
僕もテープはよく作ってた。思い起こせば中学生の頃から。
一曲目は何にしようか?やっぱ心をグッと掴む曲。二曲目はそれを持続できるかんじで。三曲目はペースダウン。飽きさせないよう「メリハリ」を考える。
今ではパソコンでCDRに焼いて作ってるけど、昔はテープだったから大変。
流れが気に食わなかったり選曲を間違えたときは、作り直すのに一苦労。
巻き戻して、その上から録音して、聞き直して、また裏面に変えて・・・・。
ロブは自分のオムニバス・テープを気に入った女の子を口説く道具としても利用。
「テープ作ってあげるよ。だから今度一杯どう?」
って具合で。
その女の子が最も気に入りそうな曲は、B面の中盤に入れるそうだ。
テープを最後までしっかり聞かせるための一工夫。

いや~おもしろかった!
映画がとてもおもしろかったので、原作の小説も読んでみた。
原作と映画との違いも面白い。設定や構成が微妙に違うところも。
そしてなにより、小説は出てくる音楽ネタがさらに細かい!
「※クリエーション・レーベルのB面編集テープ」とかいう話まで出て来てた。
確かにあそこまで詳細なネタを映画の中で表現するのは難しい。
映画するには「余計」かもしれない。
それくらいたくさん出てくる。だから「※注釈」の量もハンパない・笑
ちなみに僕は注釈も全て読んで楽しみました。

※クリエーション
イギリスのポップ/パンク/ロックファンに愛されてきたインディ・レーベル。
ジーザス&メリーチェイン、オアシスなどが有名。


これまで「何が好きかの方が大事」で生きてきたロブ。
付き合った女性には必ずフラれ捨てられる。
一生懸命愛する女性に対して、自分は何が出来るのか?と思い悩む。
この映画は音楽を通じて語りかけてくる、「愛」をテーマにした映画。
この映画を見て興味を持った人は、小説も読んでみよう。
きっとおもしろいよ。
特典映像で監督も言っていたが、
「これは音楽映画であり音楽映画ではない。会話とキャラクターの映画だ。」
うん、まさにその通り。
音楽を通じた、会話とキャラクターが、ほんとおもしろい。
これはそんな、とても「ハイ・フィデリティ」な映画。

※FOR LOVERS

ロブの部屋のレコード棚には、レディバグ・トランジスターとオブモントリオールのポスターがさりげなく貼られています。シカゴのライブハウス「シューバス」でのライブ宣伝ポスター。もしかしてロブは見に行ったのかな?
ちなみにシューバスは、エレキベースがシカゴに行ったときにライブした所。なんか嬉しい!
また、なんと玄関にはペイブメントのポスターが!チェキラ。

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種の起源

Of_1
6年前?@成田空港。みんな若いねー。
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オブモントリオールが初来日したときに、みんなで成田空港に迎えに行った。
「Welcome to JAPAN !」 とかいう垂れ幕とか作って。
以前にもここで書いたけど、僕はオブモントリオールを聞いたときはほんと衝撃で、
そのときの衝動で、今も音楽を続けているようなもん。
もしくはその衝動のおかげで、音楽を続けられている感じ。
「オブモントリオールみたいなことをやりたい!」
って思っても僕にはそんな才能や技量はなく、
とてもじゃないけど彼らに近づくのは到底無理。同じようなことは出来ない。
でも言い方を変えれば、同じようにやる必要もない。
よくある一般的な言い方をすると、「オレらはオレら」だしね。
表現方法は違えど、根本的なところはオブモンと同じ、っていう自負があるし、
だから僕らなりの方法で「いいものを作れる」、っていう自信もある。

僕らとは違う表現方法のバンドを好きになることがある。
例えばいっしょにツアーをしたモールス、サンプリングサン。
やってることは違うけど、何かどこかで共感する。お互い刺激し合う。
オレ勝手に推測、根本的なところで共通してるものがあるんじゃないかと思う。
花の咲かせ方は違えど、種の種類はいっしょだった、みたいな。
「その根本的なところって何?」と聞かれると、わからない。うまく言い当てる言葉も出てこない。
でもお互いの音楽が好きだし、ツアーも実現したし、刺激しあっていいライブもできた。
そんな相乗効果が出たいい感じの僕らを見て、楽しんでくれたお客さんもいた。
そんなお客さんがいた、ってことは僕らがいっしょにツアーした意味がある。
第3世代っていう団体も、そんな意味合いがあると思う。
種の起源はみんな同じく「音楽を盛り上げたい!」。そこから進化し各方面に派生する。
「どのバンドも楽しめました!」っていうお客さんの反応が、第3世代の意味を成すところ。
「第3世代って何?」っていう質問に関しては、「第3世代っていうバンドだよ」と答えよう。
共感できるメンバーが衝動だけで集まって、バンドをやる。
そのバンドを楽しむお客さんがいる。そして僕らとお客さんは共感する。音楽を楽しむ。
ただそれだけ。音楽の本質「共感して楽しむ」ってことをただやってるだけ。
それ以外の何ものでもない。

でもバンドって続けるのは難しい。
活動による消耗、疲弊、方向性の違い、意思疎通が取れない、メンバー同士の温度差などなど、
バンドが終わる理由はさまざま。
あのハイロウズまで解散しちゃったしね。オレのバンドの理想像だっただけに、ショック。
40年も活動してるバンドはすごいね。40年間ずっとうまくいってる訳がないんだけど、
どこかポイントになるところで「てこ入れ」をしてるんだろう。
方向性を見極め、計画を練り、ポイントどころで「てこ入れ」できる先見力もある。
よっぽどバンドが好きじゃないと、こんな事出来ない。負担もかなり大きい。
集団で何かをやるのは難しい。それはみんな周知のはず。
集団行動が取れない人、反抗的なクラスメイト、とか。
「学園祭なんてやる意味あんの?」って言われたら、生徒会長も悩むだろうね。
オレは学園祭あの雰囲気は、結構好きなんだけど。

先日エレキベースからベース淵沢が脱退しました。
学生時代に同じ音楽を聞いて、同じ衝動にかられた数少ない仲間の一人。
だからこれまでいっしょにバンドをやってこれた。いろんなものを共感できた。
衝動にかられる、なんて人生でそう何回もない。もしかしたら人生で1回だけのチャンスなのかもしれない。
同じ衝動にかられる、なんてかなり稀。奇跡的とも言える。
なので僕らと同じ衝動にかられた淵沢みたいなベーシストには、今後出会うことはないだろう。
それだけ「初期衝動」ってのは大切だと思う。
と同時に、「衝動がなくなる」ってことも無いと思う。
無くなったときには思い出せばいいし。一度かられた「衝動」は、かなり大きい。忘れられない。
しかもこれは、譲れない。

進化論を書き終えたダーウィンは、ほっと一息、音楽でも聞こうかと考える。
CD棚を眺める。「さて何を聞こうかな?オブモン、エレキ、モールス、サンサン、第3世代コンピ・・・」
ソファに座り、コーヒーを飲みながら音楽に耳を傾けるダーウィン。
一通り聞き終えた後、彼はふと、思う。
「はて?ボクの音楽の楽しみはいつ、どこから・・・?」
彼はガラパゴス諸島に持っていくCDベスト5を決め、再び旅に出た。
自分の起源を求めて・・・。


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フィーリングッド・ティータイム

Keith_1
今回のツアーで発売された7インチレコード。
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さて、下北沢QUEの店員と午後のお茶を楽しんだキース。
倉橋ヨエコといっしょに焼いたスコーンは食べきれないほど余っていて、ティーポットには次から次へとお茶が溢れてくる。お客さんが持参したティーカップに一杯一杯、お茶を入れるキース。ミルクと砂糖は僕らが配る。
東京だけでは飽き足らず、名古屋、京都にもお茶を入れに行く。
名古屋で振舞ったお茶には味噌をブレンド。名古屋っ子を味方につけて、ロックンミサイルは発射オーライ!
京都では詩仙堂で心を洗い、ワビとサビを小さじ一杯ずつ。日本の伝統的「茶」の精神を味わう。
京都の酒蔵ライブハウスでもキースが入れたお茶は大好評。「もう一杯!」おかわりを求める人がたくさん。

本州を車でぶっ飛ばし、キース一行は九州へ!
小倉、福岡、大分をお茶行脚。
九州っ子は人なつっこい。会場はキースがお茶を入れ始めたとたん、拍手に笑顔、和やかムード。キースを囲むたくさんの輪が出来上がる。

「明太子食ベレマセン。デモ好きデス!」
「気にすんな!とびっきり旨い明太子食わしてやるけん!」

お茶と明太子を交換。手厚く僕らを出迎えてくれた九州っ子。
車で15時間、キースを含めドライバー3人が交代で夜通し車を走らせた。
そう簡単に、何度も行ける土地ではないが、行った価値は十分有り。
九州での各イベントはとてもいい雰囲気だった。僕らもお客さんも、熱いフィーリングッド・ティーを楽しんだ。

福岡アップルストアでは、PCやIPODを眺める人達に「お茶はいかが?」と歌いかけ、
店員は仕事の手を休め、代わりに手を叩きハンドクラップをする。
大分タワレコでは様子を眺める人だかり、エスカレーターで降りてくる人達を笑顔にする。
九州から合流したバンド、スロウカーブともすぐにお茶友達に。
イギリスっぽい音を出していたスロウカーブ。
あの尖ったバンドサウンドは、イギリス人キース曰く「まるでXTCのよう!」
XTCの本国イギリス人にそう言わせたんだから、こりゃもうお墨付き。

九州最終日の打ち上げでは、キースが乾杯の音頭、締めの一言を任せられる。

「カンパーイ!」 「オツカレー!」
ってすっかり馴れたかんじで。
「ご馳走サマーターイム!」 「いただきマンダム。」
英語と日本語を無理やりくっつけた、英国紳士的駄洒落も炸裂。
この夜はエレキ、スロウカーブ、大分@ホールの人達とおおいに盛り上がり、ツアーは終了。

次の日の朝、僕らは10時にホテルをチェックアウト。
キースとお別れをする為、予定より一時間早くチェックアウトしてくれたスロウカーブ。
ホテルのロビーでコーヒーを飲みながら、みんなでしばし歓談。
そしてまたまた15時間、果てしなく続きそうな高速道路に乗っかって、僕らは車を東京に走らせた。

2週間続いたキースと僕らのティータイム。
下北沢、渋谷。名古屋、京都。小倉、福岡、大分。
「さあ、お茶はいかが?寄って来い来い飲んでみて!」
日本各地でティータイム。ほっと一息、笑いと興奮のお茶の時間を提供。
キースが入れたフィーリングッド・ティーのお味はいかが?
何杯もおかわりした人、苦笑いだった人。また飲みたい!と思った人、全く興味が無かった人。
飲んだ感想は多種多様、人それぞれ。
でもその時間を楽しんだ人は僕らの予想以上にたくさんいて、フィーリングッドな輪が広がったのは事実。
それではみなさん、また会う日まで。
きっとまた、キースはみんなをフィーリングッドにするお茶を入れに来るよ。

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