« 2006年4月 | トップページ | 2006年6月 »

GIVE TOKYO ONE MORE CHANCE

Keith_001_1
Keith_002
Keith_003
実家から送られてきたケーキの中に入ってたカード。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

タイミングよく実家からイギリス風ケーキが送られてきた。
兵庫県の「津曲」(ツマガリ)というお店のケーキ。
ウチにキースが来てるの知ってたのかな?まあ偶然だろう。

つーわけで、イギリスから来日したキース・ジョン・アダムスがウチに滞在中。
狭い家にも慣れてきた(?)様子。
キースはウチの屋根裏で寝てるんだけど、昨晩は相当暑かったらしく、
「家が火事になって、ボクが必死で火を消してた!」
って夢を見たらしい。寝苦しかったんだろう。一応クーラーあるから使ってね。

キースは僕よりいろんな所に行って、たくさんのものを見てるから、視野が広いし心も広い。
彼はBBCの特派員。来日前はエジプトにいて、カイロで起きたテロを取材してたらしい。
テロが起きた町の住民の話、町の様子をリポート。
イラク、パレスチナの紛争地帯にも取材に行ったそうだ。
銃弾が飛び交い、頭のすぐ上をヘリコプターが飛んでったり。
町には兵士が銃を持って立ってる。
市街戦が始まったときは、
「無我夢中で逃げたよ。そのうちなぜかボクは笑ってた!」
とのこと。人間は生か死かの極限の精神状態に追い込まれたとき、「笑う」らしい。

僕らがテレビのニュースでしか知らないような世界。
非常事態時の訓練も受けたようで、
「マシンガンで狙われたらもう終わり。ピストルで狙われたなら、とにかく走って逃げろ!」が極意らしい。
実際ピストルは狙いを定めて撃つのは難しく、例えば目の前で狙われたらそりゃ命中するが、5,6メートル離れてたなら走って逃げた方が命中率は低いらしい。
走って逃げる相手をピストルで狙うのは相当難しいんだって。
狙った獲物は百発百中!なんて映画の世界だけだ、とのこと。

そんなことまで心得てるキース。平和が当たり前の日本に住んでる僕らには、まるで現実味が無い。
そんな危ない橋を渡ってまで取材を試みるキースに
「東京で何かしたいことや見たいものってある?」
と聞いてみたら、
「街を見たい!」
と言っていた。そうかーやっぱ観光かー。東京名所でも連れて行こうかなと思ったら、
別にそういう訳ではないらしく
「その街に住んでいる人と触れ合って、その街を知りたい」
らしい。生活、文化、いわゆる「カルチャー」を知りたいっぽい。
なるほど。東京タワーとか六本木ヒルズとかに行って、
「どうこの建物?スゴイでしょ?」
ってのはつまんないしね。しかも六本木まで行くのも面倒くさいし。
という訳で、渋谷、新宿、下北をブラブラ歩いて街の雰囲気を味わったり、
ライブを見に行ったり、僕の友達を紹介したりなどしてます。

昨日は「ストリートライブをしたい!」と言い出したので、渋谷の代々木公園近くに行った。
ライブと同じようにギターを持って歩き回り、道行く人を追いかけてったり、座ってる人の目の前で歌ったり。
知らない外人にいきなりこんなことされたら明らかに迷惑だが、なぜかみんな好意的。
みんな笑って楽しんでる様に見えた。苦笑いもあったが。曲が終われば自然と拍手が起こったし。
CDは1枚も売れなかったけど。まあいいか。

キースは僕と同じく大のジョナサン・リッチマン好き。
ジョナサンの「GIVE PARIS ONE MORE CHANCE」って曲。
「観光はパリの表面しかわからない。それは氷山の一角。その下にはもっと魅力的なパリがある。それを知れば何度も行きたくなる。だからジョナサンは、もう一度パリに行く機会を、と歌ってるんだよ」
と言ってた。
きっとキースは東京にそれを求めてるんだろう。「人間」が好きな彼。そんな彼はとても「人間」臭く魅力的。
「だからツアーするのは好きだよ」とも言ってた。

鳩が飛び交う公園で反戦デモをして世論の高まりを気長に待つか、銃をかまえた兵士の目の前でギターを鳴らしを歌を歌う。まあ別に餌を与えるでも問題なし。

「向こうにギター持ってって歌でも歌おうかな」
と彼は言っていたが、ウケなかったらCD投げて走って逃げろ!

さて今日は名古屋、あさっては京都。
HEYキース、レッツゴー金閣寺!


| | コメント (5)

シンガーソング・ジャーナリスト

_094_2
ワシントンの朝、寝起きのキース。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

イギリスはBBCで記者として働く男、キース・ジョン・アダムス。
仕事も恋も順調、順風満帆な生活を送っていた。
しかしある朝、彼は思い立って決断する。「そうだ、日本へ行こう!」
去年アメリカで出会ったelekibassというバンドと日本をツアーして周るというのだ。
突然突飛、彼はペンを捨て、イタリア人の彼女に別れを告げる。
代わりにギターとトイピアノを持って、イギリスを飛び出した!

5/23(火)にキースは下北沢をブラブラしてティーカップを探す予定。
そのあと山小屋ロッヂにこもり、「アコの唄」を口ずさみながらウェスタン・シャツに着替え、
倉橋ヨエコといっしょにスコーンを焼いて、下北QUEの店員と午後のお茶をするそうだ。
よかったら明後日、キースといっしょにイギリス時間でもいかが?
_543

事実に砂糖とクリームを少々。大人には甘く、子供には飲みやすいつもりで。


彼はイギリス国内にとどまらず、エジプト、イラク、アメリカ、世界を飛び回るジャーナリスト。
去年は会社を一ヶ月休み、僕らといっしょにアメリカ東海岸をツアーして周った。
そして明日、初来日。エレキベースとのジャパンツアーがスタート!
その初日が5/23@下北沢clubQUE。
アメリカツアーでもそうだったが、彼はトップバッターで登場。
ギターを持って客席を歩き回り、ときにはトイピアノを持って歩き回る。
お客さんと同じ目線で接するキース。彼は歌で語りかける。
日本では言葉の壁はあるかもしれないが、彼にそれを言うのはきっとナンセンス。
いくつもの国境を越えてきた彼に、言葉の壁なんて関係無い。
ギターを鳴らし歌い出だせば、きっと壁はまたげるほど低くなる。

日本じゃ全く無名のキース。知ってる人なんて僕ら以外誰もいないかもしれない。
そんな無名危険地帯に飛び込んできたキース。
オッケーそんじゃ日本をいっしょに行脚しよう。名を知らしめよう。
好きになってくれる人が、どこかにいるかもしれないよ。

彼はまるで、ジョナサン・リッチマンみたい。あの「なんだか楽しいかんじ」がまさにそう。
ジョナサンにイギリス音楽のエッセンスを足したよう。
ジョナサン好きは要チェック!
Us_001_1
Us_002_1


5/24(水)は、渋谷7thフロアでキースがたっぷりライブをやります。
w/徳永憲、ヤングヤクザ。
いまだ徳永憲にハマっている僕。ちなみに今日もリハの帰り道で聞いてた。
個人的にもこの日のイベントはすげえ楽しみ。
僕らエレキベースはキースのバックバンドで何曲か演奏。
ちなみに僕は、ヤングヤクザに何曲か参加。
ところでヤングヤクザはザ・ストライカーズ星野くんのソロユニットです。全然怖くないよ。

さて、明後日からいよいよキースとのツアーがスタート。
紅茶を飲むように、日常の中のささやかな楽しみのひとつになることを願いつつ・・。

ミルクにする?それともレモン?

キースホームページはこちら


| | コメント (3)

静かな朝、カーテン越しにギターフレーズが射し込む・・

Moools_007
Moools_008_1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Kabaddi Kabaddi Kabaddi Kabaddi (カバディ カバディ カバディ カバディ)。
イカしてるバンド名。
たしか初めて聞いたのは2年くらい前?車の中。そういやなんでオレ車に乗ってたんだろ?
そのときの状況はもう覚えていないが、
「Orange」という曲が流れたときの瞬間は今でも鮮明に覚えている。
とてもスゲエ印象的なギターフレーズが耳の中になだれ込んできた。
「このギター誰が弾いてるんですか?」と思わず聞いたくらい。

「タラリラタりラ、タラリラタリラ、タラリラタリラ、ティラリ!ティラリ!」

カバディ カバディ カバディ カバディは
モールスのベーシスト有泉さんが中心になって作られたバンド。
有泉さんがギター、ボーカルの酒井さんがドラム。
Kレーベルのアーティスト、フランツ・プリチャードがギター。
そして、「ティラリ、ティラリ」というギターを弾いてるのは荒井朋美さん。

よくあんなフレーズ思いついたなあ。1回聞いたら忘れない。
でも忘れるかも知れなかったので、忘れると嫌だったから、
ウチに帰って弾いてみて、覚えこませといた。
なんともチープで、なんとも切ないフレーズ。暖かい感じもする。
正直あんなフレーズが弾けるなんて、羨ましい。
音楽、映画や本の中で、ひとつのフレーズがその世界を作ったり雰囲気を変えたりするけど、
あのギターフレーズはまさにそれ。僕はあのフレーズが耳に飛び込んできた瞬間、
頭の中のスイッチが「カチッ」と入り、そのフレーズが作り出した世界に意識が飛んでった。

ティラリ!ティラリ!は「CATALOG」コーナーからどうぞ。

朝、ベッドから起き上がれない僕は窓のカーテンをボーッと眺める。
今日は天気がいいのか。カーテンがうっすらぼんやりと光ってる。
その隙間から射し込む陽射し。ティラリ、ティラリ、とやさしい光が射し込む。
その光は床を這って、椅子を通り越し、ベッドのすぐそばまでやって来ている。
それをしばらく見つめる。そして僕はようやく起き上がる。
シャワー浴びなきゃな。そんでコーヒーでも飲もう、と考える。
ティラリ、ティラリ。さあ早く起きて。
さて、今日も新しい1日が始まる・・・・。

| | コメント (0)

嘘つきデビルのささやき

「スワン」と「嘘つきデビル」。
C8ca3858s_1
Photo_3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5月。木々には新緑が色づく季節。
最近は安定した暖かさ。Tシャツにカーディガンでちょうどいい。
これはいい。心地いい。でかした5月!
風は穏やか、歩くステップ足取りも快調。さあ木洩れ日に照らされに行こう。

天気がいい日は、いつも行きつけの広場で昼食をとる。
5月気分を存分に味わいたい人で広場はにぎやか。
僕はパンとコーヒーでさっさと食事を済ませ、ヘッドフォンを装着、CDプレイヤーを再生。
煙草を吸いながら、残ったコーヒーを飲みつつ、再生されたその世界に聞き入っていく。

僕が入ったその先は、徳永憲の世界。
最近は徳永憲ばっか聞いてる。
電車に乗ってるとき、ベッドに寝転がってるとき、PCに向かってるときも。
とっておきの店で暇を弄ばしてるとき、ブラブラ歩いているときも。
気分を落ち着かせたいときも、高揚させたいときも。
彼は僕のかゆいところに手を伸ばし、僕の感受性を刺激する。
詩を通じて日常を語りかけ、僕はそれに共感する。
メロディの波が気持ちいい。サーファーなら波待ち不要、いい波ばかりで乗り放題。
どうやら僕は、徳永憲の世界にハマってしまったようだ。
いつもなぜか妙に聞きたくなる。何となしに、自然と何気に。
もうこれは、なんだか迷惑だ。

「人を好きになる瞬間を僕は思う。」
と彼は「なんだか迷惑だ」という曲中で歌っている。
好きになったら最期、もう迷惑。
「君のことが頭から離れないんだ」
うわ~それは迷惑を通り越してもう最悪。好きになったオマエの負け。(語弊あり)
僕が徳永憲の音楽を好きになったのは、1stアルバム「アイヴィー」を聞いたとき。
エレキベースで徳永さんのバックバンドをやる機会があり、その際に初めて聞いた。
「オートマチック・ラブラブマシーン」というインパクト大タイトル。
発売されたのは98年。実は誰よりも時代を先取りしていたタイトル!
かなり奇妙な曲。でも聞いていてとても心地いい「違和感」があった。
こういう風に感じた違和感は、後々「癖」になるもんだ。
決定的にハマったキッカケは、去年発売された最新作「スワン」。
これは最高。詩も曲も、全曲いい。
その「スワン」を何回も聞いて見に行った、彼のワンマンライブは最高だった。
ライブ後に物販コーナーに立ち寄る。
「このアルバムは内省的なんだけど、曲はいいよ」 と、徳永さんSaid。
(彼の世界は基本的に内省的だが。)
本人のお勧めもあり、3rdアルバム「嘘つきデビル」を買って帰る。
一周目は「うん、確かに内省的だ。」
二周目から「うわっ、すげえいい。失礼もうハマッた。」

つーわけで、もう最近この2枚ばっかり。これが略してヘビロテってやつか!
ちなみに、5/24(水)に渋谷7thフロアでイギリスから来日するキース・ジョン・アダムスと徳永憲のライブがあります。外発的な男と内省的な男、この2人の組み合わせは楽しみ。キースとは前日23日にエレキベースといっしょ、ジャパンツアーがスタート。よかったらどうぞ・


「そのやさしい気持ちが報われますように」
最新作「スワン」6曲目、「パーソナル・ノー」でそう歌っていた。

徳永憲の世界に最近入り浸っている僕は、素直で純粋な嘘つきデビルに報われた。
悪魔のささやきは、やさしい気持ちに気づかせる。
5月病なんてなんのその!


Tokunaga_swan1

徳永憲Official Web SIte


| | コメント (6)

« 2006年4月 | トップページ | 2006年6月 »