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Do you believe in Magic ?

motown
永遠に魔法を信じ続けているオジサンたち。
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「エルビス、ビーチボーイズ、ストーンズ、そしてビートルズ。
全てのNO.1ヒットを足しても‘彼ら’にはかなわない。
しかし‘彼ら’の名を知るものはいない」

一体誰だソイツらは!?そんなスゴイ人いるの?
そんなキャッチコピーに惹かれ、この映画を見に行くことに。
彼らの名は「ファンク・ブラザーズ」。
知らない。WHO?
彼らは「モータウン」っていう音楽レーベルに所属していたスタジオミュージシャン。
スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、ジャクソン5、シュープリームスらの演奏担当。
いわゆる「バックバンド」。
彼らが演奏すればその曲は必ずヒットする。

「オレ達が演奏すれば、どんなオンチな歌手でもヒットするんだよ!」

どれだけその曲がヒットしても、彼らはステージでスポットライトを浴びることもなく、レコードには名前すらクレジットされない。そのヒット曲は誰が演奏してるのか?なんて興味は全く持たれない。
歌手が「光」なら彼らは「影」。
そんなずっと影だった彼らに光をあてたドキュメンタリー映画。
ヒット曲にまつわるエピソード、それを作り出した彼らの栄光と挫折の物語。

彼らは生涯を通じて「Do you believe in Magic ?」で突き進んだ人たち。
ただ信じるのは簡単だけど、信じ続けるのは難しい。
「信じ続ければ魔法はおこるんだよ」、を実現させた人たち。
このオジサンたちは、音楽のすいもあまいも、本当の音楽の楽しさも知ってるんだろう。
栄光と挫折、紆余曲折を経て生まれた気持ちの余裕(?)というか。

劇中で、「モータウンサウンドの作り方を教えてあげよう」シーンがあって、
「オーケー、まずはドラムから。1.2.3.4!」
リズムがはじまり、続いてベース、ギター、が続く。
「さあお次に私の十八番のタンバリン。シャン、シャン、シャン、シャン。これがモータウンサウンドだ!」

魔法の呪文みたい。こう唱えれば、みたいな。
しかしこの人のタンバリンはとてもイカす。オレこの映画見てタンバリンってものを見直した!
モータウンサウンドにタンバリンは必要不可欠だね。ナイスタンバリン。
彼らは音をただ出してるんじゃなくて、音を「発してる」かんじ。
そんな風に発した音は時を越えて届く。あんなにシンプルな演奏なのに。
「あれならオレらにも出来るんじゃねーか?」って思わせるけど実際やってみると出来ない。
演奏力はもちろんだけど、音を「出す」と「発する」の違いは大きいかもね。

そのとき、その瞬間に魔法はおきるし、長年積もり積もってやっと魔法がおきるときも。
魔法がおきるタイミング、魔法の種類はそれぞれ。
魔法をおこせるのは「Do you believe in Magic ?」を信じていればの話。
呪文も覚えないとね。これがまたけっこう大変なんだけど。
この映画は「Do you believe in Magic ?」を投げかけられたかんじ。
オレはもう1回投げかけて欲しかったから、もう一回見に行きました。
サンキューおじさん!

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