ワイキキと雨のお花見コンサート20240330

上野恩賜公園野外ステージ「ワイキキと雨のお花見コンサート」

ワイキキと雨のお花見コンサート【出演者コメント付き】

 なんて楽しい日だったんだろう。この日はとても長い一日で、そして、この日が来るまでとても長かった。素晴らしく素敵な人達と共演することが出来て、大切な人達や会いたかった人達が見に来てくれて、そしていいライブが出来たこれ以上ない日。イベントが終わって5日経つが、ギターを触る気がしない。あの日からの余韻はとても長く続く。今これを書いている部屋のBGMは、渚十吾さんバンドのベーシスト、コズミさんが送ってくれた渚さんバンドのライブフルサイズ動画。時折、鳥が鳴いている音が聴こえてくる。オラノアさんの日記にこの日は「鳥と歌う」とあったのを思い出した。夢見る港の長坂くんと「まるでヘロンみたいだね」と楽屋で話したのも印象的。2024年のハイライトになるだろうこの一日の回顧録をここに。


 当日は快晴。晴れ渡る空。とても気持ちがいい天気。気温は25℃以上の初夏のような気温になるという予報。しかし桜の開花は例年より遅れるそうで、この日は桜が咲き始めた日になった。朝10時、上野恩賜公園野外ステージに入ると、イベントスタッフの方が座席の水拭きをしている。全ての座席をたった二人で。とても大変な仕事。音響スタッフの方達は機材のセッティング、音響のチェック中。BAR雨のテントでも営業準備中。長い一日になる予感がした。おはようございますと挨拶しに行く。リハーサルまでの約1時間は、共演者の方たちとゆっくり話すわけでもなく、楽屋でリラックスするわけでもなく、どこか落ち着かない気持ちであっちこっちをウロウロする。いつものライブと違う気持ちなのは、あがたさん、渚さん、ジュリアンのライブに参加するからなのか。不安と楽しみ、楽しみと不安。両方の気持ちが行ったり来たり。なので、楽しみだったBAR雨のカクテルは、イベントが終わってからにすると決める。長い一日が始まった予感。

 本番前、渚十吾さんバンドでリハーサル。開放感あふれるステージ上。青い空。空気はとても気持ちよくて、リラックスした気分でサウンドチェックする。屋外ならではのリバーブが効いて、もうとても気持ちいい(まだ飲んでいない)。いいライブが出来そうな予感。くろよこさんが桜の花びらが押してあるマドレーヌを楽屋に差し入れてくれる。心地よい塩加減で美味しい。皆の手が伸びて、一つ一つ、
マドレーヌは少なくなっていく。本番前に法橋ハジメさんと客席で話す。BAR雨に行くようになったのは、樋口三四郎くんがきっかけだったとのこと。法橋さんと会ったのはこの日が初めて。初対面なのに前から知ってるような感じで話せたのは彼の人柄なのか。雨でも一緒に飲んでみたい。

 イベントは夢見る港で幕開け。BAR雨の手伝いも兼ねて見に来てくれた、樋口三四郎くんと一緒に客席に座って夢見る港のライブを見る。鳥が鳴いている音がライブ中に聴こえてくる。もしや夢見る港、鳥の鳴き声を流す演出をしているのか?と思わせるほど。とてもいいタイミングで聞こえてくる鳥の鳴き声。やってる方も気持ち良さそうだが観てる方も気持ちがいい、とても素敵なライブ。夢見る港は春がとても似合う気がする/The Ladybug Transistorを思わせるような気がするバンド(個人の意見)。キーボードで特別参加のみんみんさんが加わった8人編成+鳥の鳴き声ライブは、広いステージにぴったりの春爛漫なサイケフォーキーポップ。晴れでも曇りでも雨でもいい感じな表現力豊かな空模様のようなバンド。と思ったのは、この屋外ステージのせいでもあるのだろうか。

 法橋ハジメさんのライブはステージ横の楽屋から見る。ライブ前、楽屋で一人ぽつんと座っていた彼を何度か見かけた。アコースティックギターに身を委ねるように、体をかがめ、弦をかき鳴らして歌うあの姿、歌声、歌。
黒いブーツにスキニーな黒いパンツ。楽屋から見る法橋さんの歌う姿は、一人の力強さを感じるライブだった。フォークシンガーの迫力を感じさせるカッコいい横姿。

 渚十吾 with Watermelon Sugar。このバンド名の元となったのは、リチャード・ブローティガンという作家の「西瓜糖の日々」という小説。渚さんが貸してくれたので、ライブの前日に読んだ。「わたしの名前」というページに付箋が貼ってあるので、そのページを開く。

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「わたしの名前」

 「わたしが誰か、あなたは知りたいと思っていることだろう。わたしはきまった名前を持たない人間のひとりだ。あなたがわたしの名前を決める。あなたの心に浮かぶこと、それがわたしの名前なのだ。」

 iDEATH(アイデス)という世界で暮らす人たちの物語。iDEATHって、とてもインパクトがある言葉に思えた。渚さんはこの物語の話をリハーサル中によく話してくれた(本番のMCでも)。リハーサル初日は渚さん宅で。ベースのコズミックさんと3人。渚さんは今回のバンドイメージとして、参考とするバンドのレコードを数枚用意していてくれた。まずはそれを部屋で3人でワインを飲みながら聴いた。そのバンドはとても静寂感が溢れていて、ギターのアルペジオが心に残る。淡々としたリズムを刻む味わい深いベース。2000年前後にリリースされたバンドのアルバムとのこと。渚さんからこういうバンドが出てくるのは良い意味でとても意外。レコードを聴きながら、3人でギター/ベースを手に、今回やる予定の曲を、渚さんが事前に用意してくれたコード譜&歌詞を見ながら弾いて、合わせてみる。僕らとは別日に、ハリーさん、さっちん、オラノアさん達も、渚さんの部屋でこういうリハーサルがあったとのこと。リハーサルが終わった後は、くろよこさんの素晴らしい手料理。お酒と音楽。みんなでテーブルを囲んで食事とお酒と音楽を楽しむ幸せなひととき。

 初回のスタジオリハーサルに入ったのは3/11で、リハの後に渚さんが連れて行ってくれたのは、下北沢にある教会の敷地に咲いていた桜の木。こんなに早く咲く桜があるなんてと、皆で驚いた。渚十吾 with Watermelon Sugarのメンバーと過ごした時間は、何かの物語の中にいるような時間だった。非現実的な。それは渚十吾さん自体が物語の中に出てくるような人だからだろうか。あの鳥の鳴き声は、ライブ本番中もよく聞こえてきた。曲が終わったあと空を見上げている渚さんの姿が心に残る。鳥と歌う。バーズの歌。空模様を楽しむ。かけがえのない素敵なひととき。

 渚さんはTHE MUSIC TAPESの私物レコードを持参していて、楽屋でジュリアンに見せていたシーンがあった。ジュリアンも渚さんも、とても喜んでいた。

 ナカヒラミキヒトさんのライブを見るため客席へ移動。渚バンドの面々も一緒に客席へ移動。今日のイベントを見に来てくれたQuinka,with a Yawnのミッコさんが駆け寄ってくれる。 The Broken TVのタイスケさん、うちださんにも会う。来てくれたのはとても嬉しい。タイスケさんは、渚さんの「(Put your Tea)Watermelon Sugar」が良かったと感想を言ってくれて嬉しい。

 ナカヒラミキヒトさんとは森田くんの送別会@渋谷7thFLOOR以来。トム・ウェイツだ。カッコいい。ナカムラさんがライブで歌ったとある曲で、Quinkaミッコさんが「もしかして深夜食堂の曲?!」と、かなり大きくリアクションする。僕はそのドラマもその曲も全く知らなかったので(なのでここで詳細を書くのを控えるが)、打ち上げでナカムラさんにそれとなく聞いてみたらやはりその曲だということで、オリジナルはアイルランドの民謡で、それに日本語歌詞をつけて歌った方が深夜食堂の曲を歌った方。ナカムラさんはその曲を「歌い継いでる」という話をしてくれた。雨の芝田さんと一緒にその話を聞いた。ミッコさんにこの話を伝える機会があるなら伝えたい。

 田所せいじwithからすぐち。1stアルバム「アルバム」の再現ライブ。せいちゃんがこのイベントに寄せて書いたコメント、「23周年の『アルバム』へ寄せて」。僕はこのコメントを読んだとき、もしかしてこの人のことを言ってるのかな?と思い浮かぶ人がいた。そんな話を、打ち上げで吉井さんに話したら、「もしかしたら、せいちゃんのあのコメントを読んだ人それぞれが、それぞれに思い浮かぶ人がいるのかもね」と話してくれた。なるほど、そうかもしれないですねと僕は返した。ひじきさんとは、3/9の唄処せいじの話をして、あの日僕らはかなり飲んだ状態でライブをしたこと、そんな僕らのライブを見ているひじきさんの厳しく険しい顔が忘れられない(と、本人には言ってないが)、そんな話をした。田所せいじwithからすぐちの屋外ステージ、とてもいい。掃き掃除の音やコーラスワーク、その他いろんな音。「アルバム」、かなりシンプルなアルバムだけど、こんなに色々いろんな音が入っているのかと驚き。からすぐち、なんて芸が細かいんだろう。愛だろうか。

この記事はやはり部屋で「アルバム」を聴きながら飲みながら書いている。ライブで「ことりちゃん」のとき、せいちゃんは「知ってる人は一緒に唄ってください」と言っていた。僕は一緒に唄ってみた。僕の後ろにいたミッコさんも、一緒に唄っていた。とても穏やかでピースフルな午後の昼下がり。名盤。でも本人は2ndの方が好きだと言っていた(ような気がするけどもう覚えていない)。なんかとてもいい写真。

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 Orbiting Human Circus featuring THE MUSIC TAPESのライブに参加した!ジュリアンと一緒のステージに立っているなんて!その前に、ジュリアンと一緒に都内(北区)のリハーサルスタジオに入るなんて!さらにその前に、ジュリアンがフラっと家に遊びに来るなんて!さらにさらに、ジュリアンと下北で飲んだり食べたりライブを見たり、この日本で一緒に過ごす時間があるなんて!というかそもそも、Neutral Milk HotelやThe Olivia Tremor ControlのメンバーでElephant 6に欠かせないミュージシャン、ジュリアン・コスターと出会うことができるなんて。人生ってほんとどんなことが起きるか分からない。「オービティング・ヒューマン・サーカス」ってどういう意味なんだろう?翻訳サイトで調べてみたが、それはピンとくる結果ではなかった。「人生は、人生を、グルグル周るサーカスのよう」と、自分なりの解釈に落とし込む。そして、オービティング・ヒューマン・サーカスに欠かせないトロンボーン/トランペット奏者(熊)のロビー(Robbie Cucchiaro/ロビー・クキアロ)のラストネームを翻訳サイトで調べたら、イタリア語で「テーブルスプーン」と出た。彼は爪の先から足元まで、とても魅力的なミュージシャン/ヒューマン。あの北極熊になるにはとてもタフな時間があるにも関わらず(Spiro中嶋くんの多大なる丁寧で優しいHELPがある)、ちゃんと出番に間に合うのか?大丈夫なのか?とハラハラして見ていたが、北極熊の出番の少し前には必ずステージ脇にスタンバイしていて、出番前にはオービティング・ヒューマン・サーカスの世界に入るための精神統一、気持ちの準備、集中時間のような時間も作っていて、ロビーのパフォーマーとしてのプロフェッショナルさを目の当たりにしたようだった。ロビーは打ち上げで、自分が帰宅する際にトロンボーン(トランペットだったかな?)を吹きながら店を出て行った。店員さん達はそのロビーの姿を見てとても喜んでいた。去り際までもエンターテイナー。この記事を書きながら、ダニエル・ジョンストンの「Sorry Entertainer」という曲をふと思い出した。「ごめん、私はエンターテイナーです」という曲。

Sorry Entertainer/Daniel Johnston YouTube

ジュリアンとロビーはエンターテイナー。

オービティング・ヒューマン・サーカスの曲をバンドで演奏するなんて、Elekibassのみんなは一体どうやるんだろう?生バンドで再現できるのか?あの世界観を?僕はリハーサルまで不安でドキドキだったが、いざ合わすと、ちゃんと形になっていた。Elekibassってバンドすごいなと、そう思ったあのリハーサルの日。

 僕は、僕らは、こんな素敵な人と、こんな素敵な人達と、一緒な時間を過ごしたのか、過ごすことが出来たのか。そんなロング・インタビュー。「人生に起きる素敵な瞬間って往々にしてそういうケミストリーから生まれてくるものだったりしない?」※引用

「誰もが力を貸し合う、それが《Elephant 6》の美しさだった」 ニュートラル・ミルク・ホテルやオリヴィア・トレマー・コントロールでの来日経験もあるジュリアン・コスターが語るあの頃の風景と現在

【Orbiting Human Circus JAPAN TOUR 2024】

-featuring THE MUSIC TAPES with JULIAN KOSTER (Elephant 6, Neutral Milk Hotel), and ROBBIE CUCCHIARO (Nana Grizol) –

福岡公演 2024.04.06(土)

京都公演 2024.04.07(日)

京都追加公演 2024.04.08(月)【Nijinsky Congratulations(ニジンスキー・コングラチュレーション)】 あがた森魚&Orbiting Human Circus「舞踏家ニジンスキーに捧げてスペシャルライヴ」at 京都・八文字屋

東京公演 2024.04.13(土)

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 あがた森魚さんとElekibassでリハーサルに入った(その後にOrbiting Human Circusのリハーサルもする)。あがたさんのリハーサルが終わったあと、ジュリアンとSpiroチームも合流し、あがたさん主催の「タルホピクニック」・王子・飛鳥山周遊「ギターを背負って歩く練習 第46回」に参加した。各々が持参してきた楽器を鳴らしながら歩くピクニック。あがたさんが鳴らすアコースティックギターに合わせて、各々が持参してきた楽器を思い思いにひたすら弾き鳴らし、飛鳥山公園~音無親水公園~王寺駅周辺を約2時間、ひたすら練り歩くというピクニック。この日はとてもいい天気の日曜日で、飛鳥山公園はたくさんの人で賑わっていた。そんな中、約30人の楽器を弾きながら練り歩いている集団はかなり異様で、不思議な音楽隊またはカルトな伝道師、または映画の撮影隊のようにも思えた。公園にいる人達はこの変な音楽集団を見て笑顔になっている人がいたり、音楽に合わせて手を叩く人がいたり。練り歩きに付いてくる子供たち、楽器を自分にも弾かせてほしいと可愛くねだってくる子供たちもいれば、迷惑そうに怪訝な顔をする人達もいたり。パレードってこんな感じなんだろうか?僕は鈴を鳴らしてカズーを吹きながら参加した。コロナ禍がきっかけで始まったピクニックとのことで、現在は月一回のペースで実施されているそう。ピクニック中のあがたさんの笑顔はとても優しくて、練り歩きについてくる子供たちにはとても優しい笑顔を返していた。練り歩き中に面白い演奏をしている参加者には「面白いことしてるね」と即座に反応している。僕はこのピクニックをあがたさんが意図するように心から楽しめた自信はないかもしれないが、ピクニックの打ち上げであがたさんが語っていたタルホピクニックに対する想いや、音楽と映画に対する想いについての話とか、打ち上げであがたさんの方からわざわざ僕の隣の席に移動してきてくれたあの感じとか、「あがた森魚って人は一体なんなんだ!?」というのをとても楽しんだ、貴重な1日だった。それはライブ本番でももちろんそう。まったく期待をうらぎらない、ワクワクハラハラドキドキさせる、とても〇〇な方だった。※「〇〇」は、素敵、魅力的、尊敬などなど。一言では困難。本番のライブで「春の嵐の夜の手品師」のとき、僕はビートルズの「Hello, Goodbye」のドレミファソラシド~を、曲の間奏部分で勇気を出して勝手にこっそり弾いた。あがたさんには(おそらく)バレていないと思う。あがたさんとのライブはハラハラドキドキ、ワクワクしっぱなしの時間は最高でした。光栄でした。

あがた森魚 morio agata・official site

 そして最後はElekibassのライブ、イベントはタイムテーブル通りに進んでいたのでしょうか?アンコールまでやらせてもらいました。アンコール曲の「Que sera sera」、とても良かったんじゃないかと思います。とても気持ちよくやれました。あの屋外ステージで、あの開放感を味わいながらの歌と演奏。日比谷野外音楽堂でやったらこんな感じなんでしょうか(知らないけど)。

 この日、僕の立ち位置はいつもより後方で、ステージの真ん中に立っているボーカリストの姿を後ろから眺めることができる位置でした。渚十吾 with Watermelon Sugar、Orbiting Human Circus、あがた森魚バンド、そしてElekibass。各バンドのボーカリストを眺めながらギターを弾いていました。一緒に演奏してるけど、まるで自分も観客になって楽しんでいるような感覚でした。あの広いステージの真ん中でパフォーマンスするボーカリストたちはとても最高でした。見たことのない風景で、新鮮な光景でした。

 ベースの高宮くんがこの日は不在で残念でしたが、空中カメラの竜くんがピアノでベースラインをナイスサポート。そして夢見る港のマサキングさんは、あがたさんバンドとOrbiting Human Circusでベースを献身サポート。LSD音響チームのみなさん、zundoko japanのみなさん、カメラマンのこいそさん。Bar雨チームのみなさん。最高な日でした。2024年のPerfect Dayな1日。

 

※追記

今日はOrbiting Human CircusのJapanツアー最終日。僕はDJで参加。渋谷7thFLOORを15時過ぎに出て、打ち上げは何度か行ってるインドカレー屋さんで。ロビーは来ない。後片付けが大変なのか、またはいつものようにどこかに消えてしまったようだ。みんなでスパイシーなカレーを食べてお酒を飲んで、今日の話、今回のツアーの話、今後の話に花が咲く。ジュリアンはさすがに若干お疲れモード。次のツアーは、ジャズバンド・オーケストラを率いてアメリカを周るツアー。その次はヨーロッパを周るツアー。Orbiting Human Circusは続く。

今日のOrbiting Human Circus、最高でした。催眠術にかけられたのか、Orbiting Human Circusの不思議な物語のハッピーな時間。ここは渋谷。日本では世界では、いろんな出来事やいろんな事件が起きているけれど、今日この日、この場所この時間を一緒に過ごした人達は、とても優しい気持ちになったのではないかと思う、別世界にいるような時間でした。楽しみにしていた今日が終わってしまった。そんな日。良い日。今はその余韻に浸る。この余韻も長く続きそう。5/6は渋谷7thFLOORでライブだ。楽しみです。:D

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ステキナイト 20230321

■cafelon×ELEKIBASS「ステキナイト」2023年3月21日(火・祝)

https://www.facebook.com/events/486560046914998

■追加公演「ステキ追加ナイト」

waikikirecord.net/?p=3626

翌日は、声がひどい酒やけ。ステキナイトの打ち上げは深夜まで続きました。7thFLOORの閉店時間はとっくに過ぎていたと思うけど、TKCの粋な計らいで。撤収するとき、ヒカルさんの機材運びを手伝いしてる最中に、僕は誤って7thFLOORの入口受付にある検温/消毒マシーンを倒してしまい、床には消毒液が散乱。幸いにも、何か割れたりはしなかったけど、でも何か色々と部品が外れてしまい、なんとか元の形に戻りはしたけど、その後、あのマシーンは大丈夫なのか?コロナがやっと落ち着いてきて、ようやくマスク着脱が自己判断になった矢先に。あのマシーンの様子を伺いに、近々また7thに行ってみようかと。この日を忘れないよう、ここに忘備録として。

当日は会場に朝10時入り。僕は5分前くらいに到着しましたが、カフェロンのGt石崎ヒカルさんが既にステージ上で機材セッティング中でした。あのORANGEアンプが、ステージ上にセッティングされていました。その後しばらくして、Vo/Keyの渡辺シュンスケさんが颯爽と登場!シュンスケさんとヒカルさん、この二人が同じ場所にいる!ついに、cafelon×ELEKIBASS 久しぶりの「ステキナイト」の当日がやってきた、ついにこの日が現実になった、それを実感した瞬間でした。

シュンスケさんとは、Elekibassのイベントにゲスト参加してもらったり、シュローダーヘッズのライブを観に行ったりなどで、これまでも時々会うことはありましたが、ヒカルさんと会うのは、前回のステキナイト以来になります。一体何年ぶりだろう?最後に会ったのが覚えてない。尊敬する、憧れのギタリストと会うのはとても緊張します。この日が来るまで、ワクワクドキドキしていました。ステージ上にいるヒカルさんの存在を認識した後、声はかけられず、なので、少し間をおいて、声をかけました。ヒカルさんも返してくれる。ヒカルさん、当時と全然変わってなかったこともあり、会って数秒で当時に戻ったような気分になりました。ヒカルさんのエフェクターボードは、当時より巨大化したような。まるでエフェクターの要塞のよう。この強烈な存在感のエフェクターボードも、そう、これこれ!と、すぐに僕を当時に戻してくれました。

cafelonのリハが始まる。サポートベースは玉木さん、ドラムは番長。赤坊主とモヒカン。ついに、cafelonのリハが始まった!待ちに待ってたcafelonが今、目の前で演奏してる!シュンスケさんとヒカルさんが一緒に演奏してる!なんと新曲まで!

気が付けば、見入っていました。聴き入っていました。リハなのに、曲が終わったら、思わず拍手しそうになるのを思いとどまりました。ヒカルさんのギターは、当時よりエグい音になっていて、圧倒されました。「コーヒー」のアウトロ。FUZZのような音が何かと混ざって爆発している感じ。あの印象的なフリューゲルホルンのフレーズは、ヒカルさんが代わりに弾いてる曲もありましたが、僕の頭の中で勝手に流れていました。たぶん、他のみんなもそうだと思います。cafelonのリハーサル最後に、アンコールで共演する曲「ステキナイト」を合わせました。ギターソロ部分は、前半がヒカルさん、後半が僕。

cafelonが(たぶん)練習用にと、僕らに送ってきてくれたステキナイトのリハ音源がありました。シュンスケさんの声はガラガラに枯れていて、喉から絞りだすように声を出していて、歌いまわしも音源とおりじゃなく、もしや喉が?と思いましたが、でもこのリハ音源、とても好きでした。本番でシュンスケさん本人も言っていましたが、あのしわがれ声のトム・ウェイツがステキナイトを歌っているようでした。ヒカルさんのギターソロの入り方、入るときのフレーズ、音、なんともカッコいい。こんなヒカルさんのソロの後に、僕は何を弾けばいいんだろう?とプレッシャーでしたがでも楽しみで、このリハ音源を毎晩聴きながら練習していましたが、グッとこみ上げてくるものがある音源でした。永久保存音源です。

次はElekibassのリハーサル。cafelonが僕らのリハを客席から見てくれていましたが、久しぶりにElekibassを見るcafelon。どう思っているのか、どんな顔で僕らを見ているのか?と思うと、僕は客席の方を向いて演奏できませんでした。不安ではなく、緊張で。なので、個人的にどこかフワフワとした感じでリハーサルを終えました。

12時30分に本番スタート。最初はElekibass。なんとこの日はソールドアウトになったので、満員のお客さん。僕らはいつものように会場後ろから練り歩き。満員のお客さんの合間をすり抜けて、ステージに上がりました。ステージから見た客席は、満員のお客さん。照明の影響もあるのか、とてもキラキラした光景でした。1曲目「Tiger」から始まり、2曲目のDon't stop~で既に楽しくなっていました。「ケセラセラ」のイントロは、みんなでガツーン!とやれたような気がして、とても爽快。次の曲はいよいよ、シュンスケさんがゲスト参加してくれる曲「Wouldn't It Be Nice Day」。その次の曲は、ヒカルさんがゲスト参加してくれる曲「halleluiah」。シュンスケさんとヒカルさんと僕らElekibassが、ついに同じステージ上に!このメンバーが揃ったこの瞬間は、やはり格別でした。特別な瞬間、時間でした。

「halleluiah」のヒカルさんは、リハでは(もしやあえて?)弾かなかったことを、曲冒頭からいろいろとやってきたので、「おっ!ヒカルさんやってきたな!」と、僕は思わすテンションが上がります。アウトロ部分で、ヒカルさんと僕でギターソロの掛け合いをやることになっていたのですが、僕はステキナイトの前日に、なんとなくビートルズの「アビーロード」を聴いていて、B面のゴールデンスランバーみたいな感じでヒカルさんとギターソロをやれたらいいなと密かに思っていました。そしたら当日、ヒカルさんはアビーロードのTシャツを着ていました(!)。まさかのシンクロに、「僕、昨日これ聴いてました!」という会話もしました。なので、個人的にですが、ゴールデンスランバーみたいな感じのギターソロの掛け合いを、ヒカルさんと楽しめたと思います。お互いのギターをピックでガチャガチャやったりもしましたが、ヒカルさんとのこんなふざけあいは、そういや以前のステキナイトでもやってたなと思いだして、嬉しくなりました。

halleluiahが終わり、cafelonの二人を見送った後の曲は、かなり久しぶりの曲「パレード」。この曲を久しぶりにやるきっかけをくれたcafelon Loversの方がいるんですが、その彼女がこの曲のリクエストをくれたのは、ステキナイトが決まる前でした。シュンスケさんの、シュローダーヘッズのライブイベントの日でした。もし、またステキナイトが実現したら、この曲やれたらいいねみたいな話をしたと思います。まさか実現するとは。不思議なご縁です。

Elekibassのライブが終わり、楽器を片付け、客席へと急ぎました。ライブ前に我慢していた缶ビールをカウンターで買って、グッと一口飲んで、cafelonのライブが始まるのをドキドキと待ちました。ライブ前に流れたあの変な(いい意味)SEがいい。なんだろう、あのSE。気になる。1曲目は「Continue?」だったかな?ついにcafelonのライブが始まりました。僕の隣には、荒川さんと突如観に来てくれたLOVERSな友人と、久しぶりに会った行天さん。楽しい再開。一瞬で当時に戻る。イントロを聴いただけで心が躍る。「チャーリー」は、「久しぶりの休日に…」「土砂降りの休日に…」の部分で、軽く縦ジャンプしてしまう。体が覚えているみたい。チャーリーの、あの摩訶不思議なギターフレーズ。ワウペダルを使っているのだろうか。ヒカルさんが摩訶不思議なギターを弾くたびに、僕は思いっきり背伸びして、ヒカルさんの手元をチェックする。なんと、新曲が2曲。1曲目は、ヒカルさんが作曲、シュンスケさんが作詞。サビ部分の、「ダダッ、ダダッ、ダダッ、ダダッ!」で押し通す、あの迫りくる感じ。とてもグッとくる。なんて青さなんだ!と思う。次の新曲は、とてもcafelonな曲。フリューゲルホルンが聞こえてくるような、あの流れる歌うようなベースラインが聞こえてくるような。そんなcafelon新曲のように感じました。

そうこうしているうちに、アンコールに。ステージに上がり、cafelonとElekibassの共演曲の「ステキナイト」を。

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photo:Haruka Koiso

昼公演が終わり、夜公演の「ステキ追加ナイト」の準備のため、6階→7階へ渋谷7thFloorへ移動。機材を運び入れて、リハまで時間が出来たので、ようやく、ヒカルさんと話せるタイミングが来た。いろんなことを話しました。まず聞きたかったのは、「久しぶりに観たElekibass、どうでした?」ってことでしたが、恐る恐るではないけど、若干遠回しに。ヒカルさんからはとても嬉しい返事を聞けて、とても嬉しかったです。ちょっとホッとした感。その後は、最近聴いて良かったミュージシャンとか、トーキングヘッズやビートルズやビーチボーイズの映画とか、好きなギタリストの話とか、好きなギタリストは誰か?TOP3あるいはTOP5は?あとはcafelonのあの曲の、あのギターフレーズ、エフェクターは何を使ってるんですか?とか。ヒカルさんの音楽プロデューサー仕事の話とか、cafelonをシュンスケさんと二人で再びやるに至ったときの葛藤や、バンド「cafelon」への想いとかも、聞かせてもらいました。こんなにじっくり話したのって、過去にあったかな?時間にすれば十数分でしたが、僕は若干緊張しながら過ごした、とても楽しい時間でした。

夜公演の「ステキ追加ナイト」が始まる。Elekibassのライブは最高でした。僕らが今できることを(cafelonに)全力で見せることが出来た、(cafelonに)見てもらうことができた、そんなライブだったと(個人的に)思います。cafelonのライブが始まる。なんか、cafelonとツアーしてるような感覚で楽しい。「コーヒー」のイントロのあの摩訶不思議なギターフレーズは、リハ前にヒカルさんと話していた、ビートルズのレボリューションの、ミキサー卓にギター直結のファズ音のよう。アコースティックセットでこんな風にあれを弾けるなんてカッコいいな、と思いながら聴いてました。「凹凸バイ」のギターソロもすごかった。ヒカルギターの真骨頂のひとつでした。「凡人」では、サビで一緒に首を傾げました。夜公演の新曲2曲もよかった。新アルバムの発売が楽しみでなりません。ビールを飲みながら、ただただ、cafelonのライブを楽しみました。

夜公演を観に来てくれたSmooth Aceの重住さんが、アンコール曲の「ステキナイト」を撮ってくれていて、その動画がとても良くて、みんな楽しそうで、何度も繰り返し見ています。これを書く前にまずその動画を観て気分を上げて、グラスにお酒を注いで、cafelonのアルバムを部屋でリピートで流しながらこれを書いているので、今は3/25の夕方ですが、僕の中ではステキナイトがまだ終わってない気分です。

ステキナイトはたしかcafelonが命名したイベント名だと思いますが、「ステキな夜」「素敵な糸」という意味があります。この日は、コロナぶり、数年ぶり、十数年ぶりに会った友人/知人がたくさん来てくれていて、ゆっくり話すことはできませんでしたが、ずっと会っていなくても、数分だけでも会えたことが、とても貴重に感じた日でした。日比谷野音でも、渋谷ネストでも、7thFLOORでも、どこでも、またステキナイトができれば最高です。

シュンスケさんとヒカルさん、cafelonからは、プロミュージシャンとしての圧倒的な凄さと、楽器から出る音がこんなにも(僕とは)違うのかという絶望的な衝撃と、あとは何より、この人達はどんだけ音楽が好きなんだろう、どんだけ音楽を(バンドを、共演を)楽しんでるんだろうという姿に、リスペクトと刺激を受けています。cafelonと共演できるのは、当日が来るまでの日々と実際の当日は、とてもハッピーな日々でした。秀演後の7thFLOORで打ち上げ。楽しかったなー、よく飲んだ。誰と何を話したか全然覚えていないけど、吉田くんが宇都宮から駆けつけて来てくれて、テキーラかアブサンのショットをみんなに振る舞ってくれて、あれで喉がやられたと思うステキナイトでした。

ベース玉木さんと、ドラム番長が、楽しそうにコーラスしている姿がとてもステキナイトでした。ライブ中は、思わずチラチラと二人を見てしまう。番長とは去年の八王子ライブで一緒でしたが、玉木さんと共演するのは初めて。ステキナイトのリハ音源で、シュンスケさんの声がガラガラなのに、誰かがちゃんとしっかりコーラスをしていたのですが、あれは玉木さん?番長?フリューゲルホルンもそうですが、コーラスも、cafelonの真骨頂。

あ、そういえば、「メランコリー」やったっけな?次回の楽しみに。

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“ELEKIBASS x 徳永憲”

“ELEKIBASS x 徳永憲” 2022年05月03日

https://www.facebook.com/events/1048385152381554/

ライブ後、余韻を引きづりつつ、若干千鳥足で帰宅。そういえば、ライブ後の打ち上げに参加したのは久しぶり。コロナ前ぶりかも。ライブの後はビール、最高だった。これは今日を忘れないようにメモとして。

帰宅して「今バリアしてたもん」を再生する。グラスにお酒を注いだ。今日は飲み過ぎか。徳永憲との共演が決まって約1ヵ月。徳永さんの曲を3曲共演することに。「メザセ!メザセ!」「思いつめちゃいけない」「信じるに値しない男」の3曲。
それからは寝ても覚めても徳永憲となり、どっぷり浸かった1か月でした。今まで生きてきた中で、押さえたことがないコード。まるで細い糸の上を、つま先立ちで歩かないといけないような、繊細なコーラス音(僕個人意見です)。これは僕には無理だなと毎日思いながら、でもこんな機会はもう無いので、徳永さんとの共演に、自分なりに寄り添ってみる日々。日に日に、自分なりに弾けるようになるが(そんな気になるが)、あんな繊細なコーラスとか、音を外したら台無しだな、とか思いながら、でも、徳永さんの曲を練習するのは楽しかった。2019年の、あのThe apples in Stereoと共演した時と同じ気持ち。まさか一緒にできるなんて、という気持ち。「信じるに値しない男」のサビのアルペジオギターは、結局、耳コピできなかった。あとは野となれ山となれ、共演できる時間を楽しむだけ。

そしてついに、ライブ当日が来た。その前に、徳永作品を(僕が持っている分を)全作品、聴き返した。そしたらとても楽しくなり、当日が来てしまったのは(ある意味、良い意味で)残念だった。ディスコグラフィを読みながら。

https://tokunagaken.blogspot.com/p/discography.html?m=1

作品を聴き返してると、「へえ~」と思いながら聴いた。この曲にこんな背景があったのかと(過去に、ディスコは読んでるはずだけど、新鮮。)

信じるに値しない男、「うかつな男」って、いったいどんな曲なんだろう。聴く機会は無さそうだけど、どんな曲なんだろうか。

「安物ギターの弦が切れ  僕は内股ジャンプをきめる  そして彼女の名を叫び  その一瞬を完璧にする」

「気にしないで」「だから、存在して」「薄氷を踏んで 薄氷を割って 歩いていく」「君の素晴らしい7文字のフルネームを叫ぶのさ」

「おあいにくさま」「なんだか迷惑だ」「神に麻酔を」「やさしき人」。キリがない。ほんと、寝ても覚めても、だった。

ついに当日を迎え、Elekibassのリハが始まる。セッティングする。リハする。リハ終わる。次は徳永曲のリハ。徳永さん、まだ現れない。まだ来ない。ほんとに来るのかな?もしや、電車遅れてるのかな?渋谷駅、混んでるのかな?徳永さん、まさか道に迷ってるのかな?ほんとに来るのかな?来なかったりして。とかと思ってたら、いきなり現れた。ほんとに来た。現れた。黒色のVネックの薄手のセーターの下に、グレーのYシャツ(しかもやけに襟がパリッとしている)、ソフトギターケースを背負っている。現れた瞬間、目をみはる登場感だった。僕は(リハ中の)ステージ上から目をみはってしまった。この人、どこの世界から来たんだろうという異次元の登場感。徳永憲、現れた。

Elekibassのリハを終え、徳永憲のリハ。あのテレキャス、(前から知ってるけど)いつから使ってるんだろう。(前から見てるけど)なんであんなにピカピカしてるんだろう。Elekibassのリハを終えた僕らは客席に降りて、チューニングをしている徳永さんを見てる。見守っているような。リハの1曲目に、歌いだしたのは何だったかな(もう忘れてしまった)。けど、あのテレキャスで、ツインリバーブのアンプで、リバーブを効かせて、ファルセットの歌声で、その瞬間のリハの照明が、徳永さんの頭上からピンスポッ。何か降臨していた。何かが降臨していたようでした。曲は「肘鉄」だったかな?覚えてない。けど、息をのんだ。(気を紛らわせるためにスマホをいじってた)手が止まる、そんな一時でした。

リハ後、楽屋で2019年ぶりに話すが、うまく会話できない。緊張で。

本番が始まる前。会場前で僕らがスタンバってると、徳永さんが来てくれる。まるで一緒に練り歩きしてくれるかな?という感じ。入口ドア前で、僕らのライブをずっと最後まで見てくれていた。

僕らのライブが終わり、いよいよ徳永憲の本番。僕は(片付けのため)ちょっと出遅れたが、「今バリアしてたもん」から始まったと思う。

ライブ前、ここ最近は、お酒を飲んでライブにのぞんでいたが、今日はなんかそんな感じではなかったので、ライブ前のお酒は控えた。でも僕らの出番は終わったから、カウンターでハイネケンの缶ビールを買って飲んだ。美味しかった。飲みながら、自分の出番が終わってホッとしつつ、徳永憲のライブを楽しみつつ、でも共演する3曲の出番があるので、ちょっと緊張しつつ、徳永憲の弾き語りを堪能するが、あっという間に出番が来た。菅田さん、高宮くん、三澤さんが、予定より早くステージに上がっている。それを見て、僕もステージに向かう。「メザセ!メザセ!」が始まる。徳永さんが弾いてるギターに(僕は合わせるつもり)で僕もギターを弾き始める。曲本編が始まる、ドラム菅田さんのフィルをきっかけに、イントロが始まる。コードはD7。曲は始まる。Aメロ、Bメロが進む、僕はブースターを踏んでいた。徳永さん、眉間にシワをよせて僕のアンプを見ていたような気がした。「しまった、僕の音がでかいかも?」(ブースター踏んでるし)とヤバいハッとしましたが、一度踏んだブースター後に引けない(なぜ踏んだのか…)、そのままGO。もう楽しむしか、ちゃんと弾くしかない。曲途中、徳永さんは気を遣ってか(盛り上がってか)分からないが、ステージ上でジャンプしてた(?)、僕の目の片隅に入った。そしてピック(?)か何か、落としてたような、そんな光景が、僕の目の片隅に入った。メザセ、どうだっただろう。

次の曲は「思いつめちゃいけない」。サビのコーラスハモリパート、僕は本番で若干ビビッてしまい、ちょっとオフマイク気味でコーラスを。でも、とてもコーラスしたかったサビ。「過ぎてゆく年月を  思いつめちゃいけない  鼻血を見つめるほど  思いつめちゃいけない  すでに決めたことなら  思いつめちゃいけない  吸い込まれるように  思いつめちゃいけない」。僕は「音を外したらどうしよう」と、思いつめていましたが、このサビの瞬間は、徳永さんの声に乗っかった(ような気がして)、とても楽しかったです。徳永さんとは、ライブ中、2回目が合った。そのうち何回かは、笑顔だった(気がする。だったら嬉しい)。

そして3曲目、「信じるに値しない男」。僕はサビのアルペジオギターを耳コピできなく、リハ後に徳永さんにどうやって弾いてるか質問したが、それはとても野暮な質問でした。本番では、薄氷を踏むような、細い糸をつま先で歩くようにハモれたかどうか。分からないけど、徳永さんの声に乗っかれたような気がして、楽しかった。イントロのコーラスは、自己満足でオフマイクでコソっとやりました。

徳永さんがステージからはけて、テンポを上げて僕らだけの演奏になって終わるのは、徳永さんの当日リハ中に湧いたアイデア。ドノヴァンのライブを思い出したそう。話ちょっと変わるが、「今バリアしてたもん」と「サイレンサー」を、交互によく聴いてましたが、いい感じでした。これは楽しかった。

これで終わり。徳永さんに嫌われていませんように。また会えますように&またいつか共演できますように。無事滋賀県に帰れていますように。徳永さんが、今日のこの日を、楽しんでくれていたら嬉しいです。この文章、読み返す気がない。殴り書きになった。今夜は飲み過ぎた良い夜。僕の後ろのスピーカーでは、「マテリアル・イシュー」が終わろうとしている。眠い。でももう一杯飲んで終わる。終わり。

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※追記

「ブレーキ痕」と「これからきっと」のギターソロの一音目、どうやって弾いたのか質問するの忘れた。でもそれは野暮か。あの人はギター小僧だと思う。




 

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拍手の音が鳴り響いた

昨日は、3/1以来となるライブでした。ELEKIBASSが始まって以来、約5か月もライブをしなかったことあったかな?僕にはそんな記憶は無く、これはある意味、貴重なことなので、いちおう記録しておきたいと思いました。

約5月ぶりのライブ。一曲目はお馴染みの曲、「We All Live Happily Together」でした。曲の終わりで、僕らはギターをジャカジャカジャーン!として曲の終わりを告げた直後、客席からお客さんの拍手が起きて、そしてその瞬間、その拍手の音で突然「ハッ!」となって、目覚めに雷が落ちたような、ピカッ!とした光線が、お客さん席から矢のように放たれたような、そしてその圧がワッ!と僕の方に来て、僕はそれでちょっと後ろにたじろいでしまうみたいな、そんな一瞬の体験がありました。(※昨日の記憶を無理やり言葉にしているのでちょっとオーバーですが)

久しぶりだったこと、教会だから音が響きやすいこと、あと久しぶりのライブだったから緊張していたこと、さらには当日ぶっつけ本番だったこと、などなど、いつもとは違う要因がありますが、これまで当たり前のようなことが、この時は全然そうではなくて、これまで(僕は)当たり前のようにライブをしていましたが、ウイルス感染拡大が収まらない中、次いつライブできるか分からないし、次いつライブが出来るか分からないのに、この日やってみたかったコーラスが出来なかったり、個人的にふがいない思いがあり、ちょっと後悔する気持ちがあり、でもこの気持ちは、次のライブに向けての原動力になることもありますが、次のライブはいまのところ未定です。

アンコールは、出演者全員で「君は恋泥棒」をやりましたが、いつものライブでは省略している「2番」をやりました。

「財布がないぞ、と 一人がきづいた そんなバカな!と誰もが叫び 懐を探り騒ぐ 楽団はまちを去っていく」

ライブ前にParis明神君に歌詞が書かれた紙を見せてもらい、覚え、このパートを歌った尾島くんに合わせてハモってみました。ギターソロ明けのBメロ「スカートをなびかせて…」、これは空中カメラの竜くんが歌った(?)のかな?もう覚えていませんが、この時点でもう楽しかったので、ソロ明けBメロも勝手にハモっていました。この時にやっと、いつものライブしている感覚に戻った?ような気がします。

ギターソロは、アコギを使ってたこともあり、「いまジャンゴみたいな音してるな」と自分で勝手に思いながら弾いていたので、ちょっと楽しかったです。

色々ありますが、ライブをすると「またやりたい!」と思います。それがいつできるか、一体いつになるのか、いまは誰も分かりません。たぶん、神様にも分からないのではないでしょうか。この日、こんな状況の中で来てくれたお客さん、そして出演者全員、感染対策を各自で頑張ったみんなに、神のご加護を!

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人生のハイライト

25日の六本木Varitで開催された、ロバート、ジョン、キム、メルシー達とのお別れパーティが終わった夜。今回のライブを見に来てくれた古い友人から、「人生のハイライトって、こういうときかもしれないね」というメッセージをもらいました。このメッセージ、とても印象に残りました。ハイライトか。そうか。なるほど。たしかに。そうかも。そんな楽しい時間を、古い友人をはじめ色んな人達と一緒に共有できたことは、自分の人生のハイライトになるようなイベントで、そんな数日間だったと思います。過去を振り返ると、他にもハイライト的な出来事、イベントはもちろんありますが、「これは人生のハイライトになる」と、考えたことはなかったので、この「ハイライト」という言葉、なんか面白いなと思いました。かぬまくん、メッセージありがとう。

僕は、The Apples in Stereoのライブを生で観たことはないと思い込んでいたのですが、最近、過去の自分のブログを読む機会があり、それを読んだら、僕はアップルズのライブをしっかり観ていました。2010年のアセンズポップフェスで。「1曲目がTidal Waveで感無量!Strawberryfireもやってくれた嬉しい!」と、ブログ内で僕はしっかりと感想を述べています…。アップルズのライブを初めて観たこのときの感動が、なぜか記憶から無くなっていました。(アップルズの銀色ピカピカの宇宙服のような衣装、ロバートの隣にいた、まるでボンドガールのようだった奥さんのメルシー。サーキュレータリーシステムのライブなどは覚えているけど)。この2010年のツアーは、キース・ジョン・アダムス、キャスパー&ザ・クッキーズ達とまわったツアーで、これもまさに「人生のハイライト」となる、とてもとても楽しいツアーでした。ツアー中が楽しすぎて、僕はアップルズのライブのことは忘れてしまったのでしょうか。

アップルズのライブを初めて観たときの感動を忘れてしまったのは実際ショックで、どれだけ楽しいことも、もしかしたら忘れてしまう可能性があり、人生のハイライト的な出来事さえも、何年か経ったら一部は忘れてしまうかもしれません。そんなとき、こんな風に書き残しておくのは便利だな、と思った次第です。以下は個人的に思ったこと、ただの僕の感想です。

 

~9/19日まで

アップルズの曲を部屋で練習していました。日々ちょっとずつ。期間にして約2ヶ月程度。アップルズの曲を練習してるとき、なんかちょっとこみ上げるときもありました。「今度、一緒にやるんだなー」とか考えると。ギターを弾いていて今までこんな感情になったことはなく、不思議な経験でした。18日にELEKIBASSで初めてアップルズの曲を合わせたとき、「Tidal Wave」という曲の僕が弾くパートがうまく弾けなく、ちょっとショックで、今まで何やってきたんだろうと自分が残念になりましたが、その後2日でまあまあなんとか弾けるまでにはなりました。でも、音色がアップルズっぽくなく、あのファースト・アルバムの雰囲気が出なく、不安を残したままアップルズとのリハ日を迎えます。

 

【9/21】

梅ヶ丘のスタジオで、ロバート、ジョン、キムの三人とELEKIBASSで合同リハ。曲を始める前に、ロバート・シュナイダーから「アップルズインステレオをやるにあたり、大事なことが2つある」と、みんなを輪にしてロバートが話し始めました。「1つ目は、音源よりテンポは早くなるけど気にしないこと」。「2つ目は、曲が終わったあと、静かにしないこと。話したり、音を出してうるさくしても構わない。高校生バンドみたいに楽しんでやろう!」これで、みんなの張感がちょっと取れたような気がしました。その後、まず最初に合わせたのが「Tidal Wave」で、このリハのときの出来は、23日、24日の本番でやったときの出来とほぼ変わらない感じでした。1回目で、もういい感じだったと思います。リハ後、下北沢の居酒屋で、ロバートがなんとなしにギターで歌い出したのが、24日に演奏することになる、新曲「TIGER」(タイトル仮)でした。

ロバート・シュナイダーは、人のことをほんとよく褒めます。演奏中のみんなの些細なプレイから、僕のサンダルまで。この日だけで、僕はロバートから5つか6つ、褒められました。ちなみにロバートの足元は、ビッグマフ1台のみでした。ソロを弾くときは、ビックマックを踏んでいました。ものすごいこもった太い音です。ほんと大丈夫なの?と思いましたが、いざバンドで合わせると、見事なアップルズ・サウンドになりました。不思議。Keyのジョンが、時々ロバートのアンプを触っていましたが、これも、アップルズサウンドなんだと思いました。このリハのとき、なぜか僕のFuzzを貸す流れになり、ロバートの足元はFuzzペダルが3台になりました。ギター側から順に、Big Muff→BossのFuzz→Fuzz factoryです。この3台のFuzzペダルをカッコよく使い分けていました。変人です。全体で合わす前、ロバートはドラムとベースだけ音を出させて、ベースのイコライザーをずっと調整していました。高宮くんに相談しながら。「ドラムとベース2つで、1つの楽器だよ」とのこと。そういえば、たしか同じくアセンズのバンドで、ドラムのキックの音程とベースの音程を合わせたバンドがいたような(誰だったか忘れた…)。

 

【9/22】

渋谷7th Floorで、ロバート、ジョン、キムの3人でアコースティックライブ。全席満員。ライブ前、ロバートは「僕はロバートです。来てくれてありがとう」と、お客さん一人ひとりに握手してまわっていました。これもあってか、演奏前に会場はほんわかした雰囲気に。1曲目はビーチボーイズの「Meant For You」でスタート。ロバートとジョンのハーモニーがとても綺麗でうっとり。ジョンの歌、声、とてもきれい。前回の記事でも書きましたが、お客さんから「Shine」という曲のリクエストがあり、そのShineの演奏中、ロバートが指をつってしまい、しばらくギターを弾くことができず、指をストレッチしながら演奏した曲が、ショーン・レノンの「Mystery Juice」(だったかな?)でした。とても良かった。途中、フルート/コーラスでキムが参加し、「Look Away」を3人で演奏。この曲のイントロが始まったとき、会場は笑顔でたくさんになりました。場の空気がパッと明るくなった瞬間でした。あと、コーネリアスの「Chapter 8: Seashore and Horizon」をやったときも、会場が若干ザワつきました。この会場にいたお客さん、コアな人ばかりだと思いました。

ロバートがMCで、「指がつってこんな状態だから、もし、このままギターを弾くことができなかったら、JP、代わりに弾いてくれる?」と、ステージ上から頼まれました。ビックリしましたが、ちょっと弾いてみたいな、と若干思ったりもしましたが、ロバートの指がなんとか最後までもってくれるよう、祈りました。ライブ後、アップルズの高価レアな7インチレコードは完売。

 

【9/23】

いよいよ、ワイキキレコード20周年イベントが始まりました。僕は全出演者を観たかったので、WESTとnestを行ったり来たりしました。20thイベントは、DJソフテロからスタート。nestはソフテロのDJでいい雰囲気。10/6のレコ発が楽しみです。ソフテロのDJを聞きながら、いい気分で缶ビールの蓋を開けて、スパイロの出番を待ちました。

■スパイロ。ワイキキ周りで僕が最初に会ったのは誰なのかもう覚えていませんが、スパイロの中嶋くん、武井さんは、数少ない当初からの付き合いです。最後の曲でロバート達が観に来たとき、スパイロ達が最高潮の演奏を魅せました。楽しそうだったな。

■DJマサカズさん。マサカズさんと意気投合したきっかけはNRBQだったでしょうか。マサカズさんがDJしてくれるときは、毎回、おそらく、ELEKIBASSを意識してくれるセレクトになっています。いい気分にしてくれます。この日の選曲もかっこよかった。

■空中カメラ。大きなステージでもどっしりとした演奏。変な曲、変なコーラス、変なアレンジ。変なやつら。どれをとっても、どこから見ても、いいバンドだなって、見る度に思います。

■DJ長坂くん。なんと、ピンバックをかけていました!ピンバックは、僕もDJで一回だけかけたことがあります。イントロで「これピンバック?」と長坂くんに聞きました。さすが長坂くん、ナイス選曲。やはり彼とは気が合います。

■尾島隆英くん。話すようになったのは最近ですが、初めて観たときもいいなと思いましたが、彼と話すようになってから後に観たライブは、さらに良く感じます。尾島くん、人柄が音楽から伝わりやすいのでしょうか。音楽と人、そんな感じです。ゆーきゃんの奥さん(だよね?)が弾くベース、かっこよかったな。

■奇妙礼太郎くん。タイミングが合わず残念ながらライブは観れず。でも、楽屋のドア越しに、数メートル離れた所から、ちょっと挨拶できました。中腰になって挨拶してくれました。結構いい人。

■DJ洞沢さん&近藤さん。The Bookmarcsのお二人。二人がセレクトする曲は、ブックマークスみたいな感じの曲だな、と思いました。バンドマンのDJって、自分が影響された曲、大好きな曲をかけることが多い気がしますが、僕はそれが好きです。その人のバックボーンが見えるのは楽しいです。近藤さんのポール・マッカートニー、洞沢さんのステレオラブ、ナイス選曲でした。

■徳永憲さん。僕はアップルズの準備があったので、徳永さんのライブは見れないと思っていたので、事前に徳永さんのリハを見ました。「お先に失礼」と、「コートを召しませ」。最近、徳永さんの曲で僕のマイブームは「やさしき人」です。歌詞に出てくる「収集のつかなくなった優しさ」というフレーズが好きになり、気になり、どういう意味なんだろうと考えましたが、僕には分かりません。とても好きな歌詞です。

「悩むときも 迷うときも ふさぐときも 病めるときも 痛むときも つらいときも それだけが それだけが 自分の証し 自分の証しだから /収集のつかなくなった優しさは どうしたって捨てられやしないよ」

アップルズのセッティングがありましたが、やっぱり徳永さんのライブが観たかったので、前半の弾き語り2曲だけダッシュで観てきました。よかった。

■ロバート&ジョン&キム 他でも書いてるので、ここでは割愛します。本当に嬉しかったし楽しかった。もうこれ以上のことは書けません。 

■ゆーきゃん。このまま永遠に、ギターのチューニングは合わないんじゃないかと思いました。会場の人達は、その光景を楽しんで見ているようでした。「チューニング合うまでいつまでも待つよ。」みたいな感じで。ロバートは最前列で見ていた(?)でしょうか(彼はどのライブでも必ず最前列で見ます)。このまま一生合わないとみんなが思っていたチューニングがついに合い、その後に見せた演奏はすごい良かった。会場一体。盛り上がりました。

■ワンダフルボーイズ。この数年間で出会ったバンドの中で、とても強力で魅力的なバンドのひとつです。ライブ中、見てるこっちの方がドキドキする瞬間があったり。ライブのあと、ニーハオくんが自分の出番が終わった直後に、トートバックを持ってnestの中をウロウロ歩きまわり、ほんとにカンバを募っていました。ワンダフルボーイズ、すごいバンドです。そして、ニーハオくんのことがちょっと好きになりました。

■Over the Dogs。久々にライブを観ることができて、嬉しかったです。僕はギターのさんちゃんと仲良くさせてもらっていますが、マーシャルアンプにレスポール。ギラギラしたディストーション。かっこよかったです。恒吉くんとはステージ裏でちょっと話し、ダイキくんとは打ち上げで話しました。星くんが僕を呼びかける声は、イベント中ちょくちょくどこからか聞こえてきました。

■ホフディラン。代表曲は昔から聞いていましたが、ホフディランをちゃんと好きになって聴いたのは、ここ数年です。聴けば聴くほど好きになって、ライブも観に行くようになり、あのお二人のすごさ、いろんな音楽聞いてるんだな、音楽愛感すごいな、と感じたのもここ数年です。雄飛さんとはオブモントリオールがきっかけで知り合った(?)と記憶にあります。They Might Be Giantsが好きという情報は雑誌かなにかで読みました。CAKEの渋谷クアトロライブでも会ったこともあります。好きな音楽が似てるのは嬉しいことです。そんなホフディランとの共演、とても光栄でした。ベイビーさんがELEKIのアンコールでステージ前に出てきてお客さんを煽っていた光景、忘れません。その話を打ち上げで雄飛さんに話して、ベイビーさんとは好きな音楽の話をしました。ベイビーさんと(ちゃんと)話したの、この日が初めてです。楽しかったです。

■Paris on the City。ELEKIBASSのセッティングのため、残念ながらライブは観れず。12月のクワトロワンマンに行こうかなと思います。

■DJスンドコ六本木/吉田くん ズンドコ六本木ことTKCと、吉田くん。20周年イベントにTKCと吉田くんがいるのは最高です。今回は六本木Varitの名物(?)イベントである「Back to 90s taste」を持ち込んでくれました。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやレディオヘッド。思わずギターを弾くマネをしたくなる曲ばかり。あれ、アガリ↑ます。福島から来てくれた佐久間くんは、日本酒をプレゼントしてくれました。

■VJ onnacodomo 映像で気持ちを楽しくさせるなんてすごい。やっちゃんとルカちゃんに、このタイミングで会えるなんてすごい。会えて、一緒に共演できて、嬉しかったです。あの感じ、相乗効果。VJってすごい。また一緒にやれたらいいなと心から思っています。

■DJすがちゃん ELEKIBASSのオリジナルメンバーで僕より古参のメンバー、すがちゃんが来てくれるなんて。これぞ20周年イベントの醍醐味というか、All The People Come,Let's Get Down!という感じでした。おそらく自分の持ち時間より倍以上あるレコードを持ってきてくれていました。この日にすがちゃんと会えて嬉しかったです。音楽で気が合うって、改めてすごいことなんだな、と思いました。もちろん、すがちゃんのDJプレイは最高でした。

■ELEKIBASS とにかく楽しかった!ロバートが歌うGARDEN PARTY、最高でした。全曲全部楽しんで演奏することが出来ました。最近、二人でアコースティックライブをやる機会があるのですが、あれ実は結構楽しくて、今回もアンコールでちょっと出来てよかったです。で、その後のワイキキリズムでの大円団。サンデーさんのはからい(?)もあったのか僕は分かりませんが(客席から恒吉くんを引っ張り上げてた光景を一瞬見た)、とてもハッピーなアンコールになりました。まさに、ジョナサン・リッチマンのアイスクリームマンのライブ盤の、あのワンモアタイムのハッピー感を再現できたのではないか?と思いました。大円団!みんな集結!All The People Come,Let's Get Down!すごかったなあれは。最高でした。

 

というわけで、なんか主催者側のように感想を述べてきましたが、僕はワイキキレコードの運営とかには全く関わっていなく、ELEKIBASSとして、いちリスナーとして関わっているだけなんですが、そんな僕にも「おめでとうございます」と声をかけてくれる人がたくさんいました。昔お世話になった、ELEKIBSSを気にかけてくれた先輩(谷川さんやハンさん達)が観に来てくれたのも嬉しかったです。ELEKIBASSと僕の人生、境目がもはや曖昧になっていて、20年もやってればそうなるかな、とも思いますが、今や「居場所」的な感じで、この居場所にはいろんな人がいて、たくさんのいい音楽があって、一緒に長年演奏してくれるメンバーがたくさんいて、この日を観に来てくれたたくさんのお客さんがいて、共感してくれるかけがえのない友人がいました。これは本当に幸せなことでした。すごいなー。21年目からも楽しみです:D 楽しかった!

 

【9/24】

ロバート、ジョン、キム、The Apples in Stereoのワンマンライブ!ステージ上から見るお客さん、とても楽しそうでした。前列の人達は、ずっと楽しんで踊っていました。ロバートは途中ステージから降りて、お客さんたちと「グループ・ハグ」を何回もしていました。ロバートがお客さんと1回1回ハグするように、僕らも、アップルズの一曲一曲を心から楽しんで演奏していたと思います。ロバートのテンションが上がっているとき、ジョンは曲が終わりに近づくと、おそらく僕らを気にしてくれて何度も振り返ってくれたり。キムのフルート、よかったな。Look Awayには、キムのフルートは欠かせません、と個人的に思っていました。「Can You Feei It?」の曲終盤でコーラスした「Turn up the stereo! turn up the stereo!」最高でした。

この日はアップルズからサプライズがありました。ELEKIBSSのための新曲「TIGER」※タイトル仮)の実演指導です。ドラム、ベース、ギター、コード進行。曲の展開。ロバート教授がレッスンしてくれました。で、いざ演奏してみると、なぜかホーン隊が完璧にフレーズを吹いている!え、なんで吹けるの???後でなみきちゃんから聞きましたが、実はライブ前にキムと事前に打ち合わせ、練習をしていたそうです。サックスの入江くんはリハには来れないと事前に聞いていましたが、なんで吹けるの?いつの間に?ホーン隊の突然の完璧な演奏、これは本当にサプライズでした。

この日はアップルズのワンマンライブなのに、ELEKIBSSのために時間を使ってくれるなんて、なんて優しい人達なんだろうと思いました。そして、いざ一緒に合わせたTIGER、楽しかったな。ロバートは大学で数学を教えています。こんな先生だったらさぞ楽しいだろうなと思います。メルシーが、ロバートの授業風景の話をしてくれました。生徒さんからは「The best Teacher!Ever!」だそうです。ロバートは数学の授業中に音楽の楽しさも教えてるんだろうと思います(僕の想像です)。ライブ後はnestのラウンジで、みんなでお酒を飲みながら楽しく過ごし、そのまま夜は更けていきました。

で、この日、何がよかったかといえば、comeropewayさんと共演できたことでした。最初にcomeropeway さんのライブを観たとき、いろんな感情が湧いてきて(変な曲だな、変なアレンジだな、でもかっこいいな、ギターの音かっこいいな、この感じなんか久しぶりだな、懐かしいな、そうそう、ここでこういう感じ!)などなど。近年会うことがなかったバンドに出会った感じでした。

そんなcomeropewayさんと、アップルズインステレオのワンマンライブで共演できて、とてもよかったと思っています。ライブ当日も、いろいろお話することができました。夏休みにメンバー家族でアメリカに渡り、車で約2週間(?)かけて、ニューオリンズからシカゴまで北上した話はとても面白かったです。音楽ルーツを辿る旅、その音楽を生み出した人達の故郷を巡る旅。なんてバンドだ。comeropewayさん達は、当日中に福岡に帰らなければいけなかったので、アップルズのアンコール「TIGER」までギリギリ楽しんでくれたとのこと。またぜひ、一緒にやりましょう。

【9/25】

アップルズ達は日中は浅草観光。着物、とても似合っていました。特にロバートとジョンの着物姿は、日本人以上に似合っていました。夜は六本木をぶらぶら歩きました。六本木ヒルズに行って、エントランス前にある蜘蛛のオブジェの下で、メルシーとキムはとてもキュートなポーズを取っていました。ロバートは森美術館に行きたがっていましたが、閉館時間はとうに過ぎていました。その後、先にVaritに入って楽しんでいたジョンと合流。ロバート、ジョン、キム、メルシーのfarewell partyが始まりました。AMOAKO食堂のディナー。ジョンとキムの素敵なハーモニーの弾き語り、ロバートの「Sky away」の弾き語り、僕らELEKIBSSのオルマナックの弾き語り、尾島くんの弾き語り。長坂くんとなみきちゃん、菅田さんのコーヒー1杯淹れてくれの演奏、ソフテロの「TOKYO LOVERS」の弾き語り、それを受けたロバートとジョンの「TOKYO LOVERS」のセッションにソフテロが参加して奇跡のセッション。ロバートとジョンのStream Running Overの弾き語り、レッド・ツェッペリンの「天国の階段」でロバートがVaritの近所の100円ショップで買ったおもちゃギターを、ピート・タウンゼントばりに壊すというパフォーマンス(というか余興、小芝居)、空中カメラ竜くん、田中くん、隼人くんの「言葉なんてろくなもんじゃない」の演奏、そしてみんなで大円団になりました。この夜もまさかの「TIGER」を、みんなでセッション!
TIGER、この数日、いい場面でちょこちょこ出てきました。そんな運命の曲なのでしょうか。今後、どんな形でTIGERが出てくるか楽しみです。

パーティ後は、ステージ上でみんなで集合写真を撮りました。TKCが撮ってくれました。このパーティでPAをしてくれたのは風間さん。バーテンダーは今里くん。マサさん、受付の女の子。Varitスタッフが総出で迎えてくれました。パーティ後は、アップルズ達と一緒に写真を撮りたい順番待ちの「Next Boys」で行列でした。アップルズ達にプレゼントを渡す人がたくさん。中でも、葛飾北斎の代表作、あの海の荒波の絵、「神奈川沖浪裏」が描かれた扇子のプレゼント。まるでアップルズの曲「Tidal Wave」のようで、これはミラクルプレゼントでした(偶然だったそうです)。パーティが終わり、Varitを出て、空中カメラはやと君が運転するバンが来るまでの間、別れを惜しむように、みんなでVaritの前の歩道上で時間を過ごしました。

 

以上です。他にもいろいろたくさんあったけど、もう書ききれない。人生のハイライトの1つは、こんな感じでした。ハイライトが作れるよう、またがんばりたいと思います。2019年9月22日、23日、24日、25日。観てくれた方、ありがとうございます。この日が、みなさんにとっても、今年のハイライトな出来事であったと、ありますように。

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The Apples in Stereoと一緒に演奏、ごはん、街をぶらぶら歩く。 The Apples in Japan Stereo!

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Elephant6レーベルからの第一作はThe Apples in Stereoの7インチ。これはその復刻盤。赤盤は日本オリジナル。本日9月22日のアコースティックライブで、この7インチレコードはなんとソールドアウトしました。

名古屋の予備校に通っていた19才のころ、先に東京に行った友人からカセットテープが2本送られてきて、そのテープにはPavementやSportsguitar、La'sやWeezerなどなど、当時のUS/UKインディーギターポップ、パワーポップがたくさん入っていて、The Apples in Stereoの「Tidal wave」も入っていました。この友人が選曲してくれた2本のカセットテープ、当時は何回も何回も聞きました。「なんだこれは!」と思いながら何回も聞いてました。その結果、今の自分がいるような、まるでそんな感じです。

それから約20年後。The Apples in Stereoのロバート・シュナイダーとジョン・ファーガソンと一緒に小田急線梅ヶ丘のリハーサルスタジオに入り、アップルズの曲を十数曲、一曲一曲を噛み締めながら汗だくになって演奏し、リハの最後にはライブの成功を祈ってみんなで円陣を組み(グループ・ハグと言っていました)、リハ後は下北沢の居酒屋でワイワイ言いながらお酒を飲み、ロバートは「ELEKIBASSのために新曲を今から作るよ」と言って壁にかかってたアコギで即興で弾き語ってくれて、今日の渋谷7th floorのアコースティックライブは涙が出そうになるくらい素晴らしく、初期の曲をたくさん歌ってくれて、なんとビーチボーイズ、ショーン・レノンのカヴァーも!そして、コーネリアスのファンタズマに収録されている、ロバート・シュナイダーがゲストボーカルで歌った「Chapter 8: Seashore and Horizon」もやってくれました。特筆するのは、ジョン・ファーガソンのコーラス。とても綺麗で素晴らしく、ロバートとのハーモニーにうっとりしました。お客さんからのリクエスト曲「Shine」を演奏中にロバートが「指をつる」というアクシデントがあり、しばらくギターが弾けずとてもヒヤヒヤしましたが、ライブ後はアップルズの二人と話したいお客さんが長蛇の列をなし、アップルズの二人は気前よくまた歌い始めていました。その後、世田谷代田に移動して、世田谷代田は今日ちょうど八幡神社のお祭りがあり、ちょうどいいタイミングで祭り囃子が境内で鳴り響くなか、神輿が次々と出発する瞬間と遭遇しテンション↑、ぎこちない動きで二礼二拍手一礼のお参り、チョコバナナを買い食い、夕食はタイレストランに行って、食後はケーキ屋さんでケーキとソフトクリームを買い食い、「また明日ね」といって今日を終えました。

そして明日。ワイキキレコードの20周年イベントで僕らはThe Apples in Stereoのバックバンドを務め、ELEKIBASSはアップルズインステレオと共演するという夢のような出来事を迎えます。

こんなことになるなんて、人生はほんと奇妙でワンダフル。ホフディランの小宮山雄飛さんの声って、ロバートとちょっと似てるなと前々から思っていました。トップバッターのSPIROから、トリのELEKIBASSまで、全部楽しみです。明日はどうぞよろしくお願いします:)

 

そういや、あの2本のカセットテープ、どこにいっちゃったんだろ?捨てるはずはないので探せばあるんだろうけど、探そうにも一体どこにあるのか、全く見当がつきません。なんか不思議なカセットテープです。

 

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talk to meのライブ

下北沢の小さなライブハウスで、ドアを開けたらお客さんがギュウギュウ満員で、人を分け入って会場の後方に進み、ドリンクカウンターにビールを注文しに行くのは諦めて、 ちょっと背伸びしながらステージ上のtalk to meを観ていました。
(ビールは、一緒に見てたエンジニアの河合さんが人を分け入って注文してくれました)
約4年ぶりのライブだったそうで、まともなリハーサルもちゃんと出来なかったそうですが、ステージ上で4人がガツンと音を出せば、自然と息がピタリと合うんだろうか。
1曲目のイントロ一発で、4年という時間が一瞬で縮まったよう。
talk to meは健在、でした。
スカッとするカッコいいバンドのライブでした。
ロックンロールグライダー、青臭くていい曲だなー。

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クリスマスのフロスト

正月に実家に帰った時、吹雪で外に出れなかったので暇で時間を持て余したので、父親に何か面白い本はないかと尋ねたところ、冴えないおじさん刑事のドタバタ劇の小説を渡されて、今年に入って毎週日曜日に30分ほど読み進めているけど、500ページ以上あるのでなかなか読み終えないんだけど、毎週日曜日の30分が待ち遠しく感じるここ最近。昼ごろに起きて、コーヒーを入れて、音楽をかけて、(気分がのればジョギングをして)、身支度をして、近くの喫茶店で30分ほど時間を過ごす。こんな休日も悪くないな、と思う最近。

クリスマスのフロスト/R・D・ウィングフィールド。
本の中のジャック・フロストは、まだクリスマス前後の日々を過ごしている。早く犯人が捕まるといいんだけど、それは再来週の日曜日頃になりそうだ。

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Bill Doss 1968-2012

We love you Forever.
RIP.Bill.

Billdoss



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Elephant 6 custom guitar

欲しい!
でも、まずは触ってみたい。
アップルズ イン ステレオのロバート・シュナイダーonFACEBOOKより。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.241118795900496.69421.100000071329391&type=1

Elephant6_guitar


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«Marcelo Camelo